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<新事業展開>ニッセン スチームカーペットケアシステムのFC事業開始 ガソリンエンジンで絨毯類を強力洗浄布製パーティションやイスにも効果的

2006.05.29 15:49

 カーペットメンテナンスを手掛けるニッセン(東京都中央)は、高温スチームと高圧洗浄水で汚れを落とす「スチームカーペットケアシステム」のフランチャイズチェーン(FC)化を開始する。3年後にFC加盟店100店、直営とFC合わせて50億円の売り上げを目指す。
 同社のシステムは、ケミカルで前処理を施し、トラックに搭載したガソリンエンジンの高温高圧洗浄機と、強力なバキュームによるもので、通常落とせないような汚れも強力に除去するもの。洗浄と同時にバキュームで汚水を吸い上げるため乾燥が1時間程度と早く、洗剤を残さないため、クリーニング後の再汚染も防げる。これまで全国のホテルやカーペットメーカーから依頼を受けて直営事業を展開してきた。
 「当社の工法は、カーペットを濡らすことを極力少なくし、パイルの損耗を招くおそれのある機械的作用を使わないことを前提に開発しました。平成4年頃から現場に投入していますが、一流ホテルや旅館のカーペットをはじめとして、オフィスビルのOAフロアタイルカーペットや旅客機・車両のイス、布製パーティションなど様々な現場、部位で効果を発揮しています」(小知和氏)
 FC加盟にはトラックマウントタイプの機器を使用するAFCと、小型ワゴンに装備した機器を使用するBFCがあり、AFCの加盟時一時金は250万円、BFCは130万円となっている。また、そのほかにも機器のリース代金やロイヤリティーとして、月間AFC31万円、BFC13万円の費用が必要だ。
 なお、ニッセンの試算では1日8時間20日間稼動の場合、月間売上はAFCで420万円、BFCで212万円となっている。

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