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<不動産開発新潮流>レッドバロン ライダー専用のガレージ付マンションを開発 人荷用エレベーターや専用洗車場も完備

2006.05.22 16:29

 ターゲットを明確化するコンセプト物件の開発が増えているが、最近では不動産を本業としていない企業によるコンセプト物件の開発も見られるようになってきた。オートバイ販売大手のレッドバロンがプロデュースしたライダー専用マンションを見ていこう。
 業界最大級のオートバイ販売グループであるレッドバロン(愛知県岡崎市)は、オートバイ専用ガレージ付マンション「ライダーズマンション練馬」をプロデュースする。
 「ライダーズマンション練馬」(延床面積2775・33㎡)は、バイクで関越道練馬ICまで5分、首都高速5号線高島平ICまで15分の東京都練馬区貫井5丁目に位置する。同社の店舗開発戦略の一環で、1、2階が「レッドバロン練馬店」、3階〜7階がオートバイガレージ付マンションとなっている。
 「当社の店舗は200〜250坪の面積が必要ですが、賃料の高い東京都心部においては、店舗の出店だけでは採算が合わず、以前から賃貸マンションと一体化した店舗が企画できないかと検討していました。今回の計画はその第一弾となります」(広報部)
 物件にはオートバイを部屋まで搬入できる人荷用エレベーターを2基設置。オートバイ用洗車場・洗車機も備わる。31・12㎡〜50・83㎡の各部屋には5〜6㎡前後のガレージがあり、盗難への不安や駐車場不足の問題を解消すると同時に、「ガレージ・イン・ルーム」という、ライダーにとって理想的な住空間を提供し、趣味へのこだわりを実現させる。1、2階にはレッドバロンの店舗があるためアフターケアも万全だ。
 なお、予定賃料は8万6000円〜13万9000円(共益費別途7000円)で、入居可能日は6月3日。全40室中8〜9室が既に決定しているという。同社では今後もライダーズマンションの開発を推進し、都内20棟程度、全国主要都市への展開も予定していく。

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