週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

<注目の会社>フィグラ 発熱ガラス入ビル用サッシ「窓暖」を販売 特殊ガラスのパイオニア著名物件への導入も多数

2006.03.27 17:15

 東京国際フォーラム、さいたまスーパーアリーナ、六本木ヒルズ等、著名物件にガラス製品を納入した実績を持つフィグラ(東京都港区)。同社の創業は1973年であり、化粧品容器の製造を手掛ける会社としてスタートした。飛躍の時を迎えたのは、1981年のこと、大手化粧品メーカー資生堂の香水「琴」シリーズの容器に採用された、サンドブラスト(ガラス素材の表面をデザインする技術)を導入したことだった。このノウハウを活かし1984年より、建築物のインテリアガラス製品の製造・販売を開始し、現在では同社の様々なガラス製品が注目を集めるようになっているのである。
また、同社が開発した暖房機能を持つ発熱ガラスは、昨年、第三回環境・設備デザイン賞の最優秀賞も受賞している。
 「発熱ガラスを使用すれば、エアコン、ストーブといった暖房器具を使う場合に比べ、電気代は3分の1程度削減することが可能です」
 こう話すのは同社社長室の垣本有弘氏だ。
 発熱ガラスの他、防犯システムと連動したガラス、同社独自の特殊な表面処理技術が駆使された、チョークの代わりに専用マーカーや指、専用スティックで文字が書けるガラス黒板MGSSystem(マルチガラススクリーンシステム)等、特殊ガラスの技術は他社を一歩リードしているものの、建築メーカー・建築主への浸透度はいま一つ。そこで、同社は先日、体感型のショールーム「FIGLAAKASAKA」をオープンした。
 ここでは実際に、同社スタッフの案内のもと、発熱ガラスの暖かさを体験することができる。「発熱ガラス、ガラス黒板『MGSS』を直接見て、触れていただくことで、認知度を上げていきたいと考えています」(垣本氏)

PAGE TOPへ