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<新不動産の形>アーバンコーポ編 全室大型犬と暮らせるマンションを建設 ムツゴロウ王国で経験を積んだドッグ・コンシュルジュが常駐

2006.01.02 10:46

 アーバンコーポレイション(広島県広島市)が、賃貸マンション建設に際し、斬新なコンセプトを打ち出した。マンション名は「URBANBOWHOUSE(アーバンバウハウス)」。その名の通り、人と犬との理想の共生を目指した、ドッグ専用マンションである。2006年3月、東京都港区海岸3丁目に竣工するという。
 「URBANBOWHOUSE」は、ゆりかもめ線「芝浦ふ頭」駅徒歩6分に位置し、地上15階建て、延床面積7158・46㎡からなり、間取りは1LDK〜2LDK+フリースペースで、住居75戸、店舗1戸で構成される賃貸マンションとなる。
 ペット共生型マンション数は年々増加しているが、その多くは「小型犬のみ」、「体高制限あり」など、飼育規制や禁止条項など多くの規制が課せられているため、犬種がもっている本来の気質を大切にしながら飼うことが難しい状況だという。こうした問題を受け、アーバンコーポレイションは、全室大型犬可能のドッグ・コンシュルジュのいる賃貸マンションを建築する運びとなったわけである。
 1階共用部には屋外・屋内2つの専用ドッグランを用意。マンション内には、24時間使用可能な犬専用のランドリー、そしてマンション出入り口には、専用犬洗い場とトイレダストが設置される。また、トリミング・マッサージなど犬の美容に関するサービスを提供し、犬同伴可のペットカフェがマンション1階に入居する。コンシュルジュサービスとして、入居前に行われる犬の面接とカウンセリングを経て、飼い犬全てのカルテを作成する「カルテ管理」、留守番中の犬の世話を、直接部屋で行う「ドッグシッターサービス」、日帰りから長期宿泊まで対応する「ドッグホテル」を提供し、また飼い犬のしつけをサポートする「トレーニングサポート教室」も開設する。
なお、コンシュルジュサービスを提供するのは、アニマルコンサルタントの高杉香代子氏である。同氏は、20年間のムツゴロウ動物王国での経験に基づくペット共生コンサルタントであり、動物と人間の意思伝達をつなぐ、ペットのトータルナビゲーターとして活躍する人物だ。




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