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鹿島建設 鉄筋コンクリート構造物の「ひび割れ制御設計」を開発 ひび割れ対策の効果を数値化

2005.08.08 11:23

 鹿島建設(東京都港区)は、収縮ひび割れの発生リスクを解析により予測し、適切な対策によって制御を可能とする「ひび割れ制御設計」を開発した。
 ひび割れは、構造部材に発生する収縮しようとする力「収縮応力」が、これに抵抗しようとする部材の持つ「ひび割れ強度」を上回ることで発生するが、同社が開発した設計法では、この「収縮応力」と「ひび割れ強度」を予測し、ひび割れ発生のリスクを定量的に評価することができる。同設計法により、これまで経験的に行われてきた材料及び施工に関するひび割れ対策について、その効果を数値で評価することを可能にした。
 今後、長期の耐久性が要求される床スラブや、汚染源に対し、高度な気密性が要求されるクリーンルームの床スラブなどを中心に、本設計法の積極的な適用を図り、鉄筋コンクリート構造物の品質と信頼性の向上を目指していく。

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