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森ビル アーク森ビルの稼働率が98%に 専用・共用部のスペック向上リニューアル費用100億円超

2005.02.21 15:51

 森ビル(東京都港区)は、アーク森ビルが大規模リニューアルにより、稼働率が98%に達する見込みであることを発表した。
 アーク森ビルは、昭和61年竣工の地上37階、地下4階、延床面積18万1833・01㎡の大規模再開発ビル。
 外資系金融機関が集積するビジネスセンターとして、高稼働を維持してきたが、平成15年に大口テナント数社が六本木ヒルズ森タワーへ移転した機会に、基本機能の更新とスペック向上を図り、同年11月より、リニューアル工事を実施してきた。
 エントランス階エレベーターホールの床をフローリングにして木目調のデザインに。専用部については空きフロアを対象にOAフロアや電源容量、空調システムなどを改修し、エレベーター内、基準階賃室扉に非接触型ICリーダーを標準装備するなど、最新ビルと同等の水準にまで、スペックアップを図った。なお工事完了予定は今月末を予定し、リニューアル費用については100億円超となっている。
 今後、都心中心部に集中して競争力のある大規模オフィスビルが供給されるにあたって、都心中心部であってもより厳しいオフィスビル間競争が展開されることが見込まれる中で、そうした厳しいマーケット環境下における競争力維持をはかるため、アーク森ビルと同様に、既存ビルの魅力度アップの施策を順次実施していく予定であるという。

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