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日本土地建物 「虎ノ門イーストビルディング」が竣工 天空率制度を適用して整形オフィス空間実現

2006.04.24 10:46

 東京都心部では大型再開発に加えて、アッパーミドルクラスビルと呼ばれる中規模ビルの竣工が相次いでいる。日本土地建物でもこのクラスの「虎ノ門イーストビルディング」を竣工させた。
 日本土地建物(東京都千代田区)は、東京都港区西新橋1-7-13にて、日本技術貿易(東京都港区)との共同ビル「虎ノ門イーストビルディング」を竣工した。
 このビルは鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)・地下1階地上11階建のオフィスビルで、延床面積8244㎡、ワンフロア707・13㎡、天高2800㎜という、勝ち組ビルの条件とも言われるアッパーミドルクラスビルに属する。1階と4〜11階は日本技術貿易が使用し、2〜3階は大手法律事務所が入居して竣工時点で満室稼動となった。
 計画地の敷地は1120㎡で、用途地域は商業地域・防火地域(容積率700パーセント)となっている。
 計画のポイントとしては、03年1月1日に施行した「天空率制度」を適用することで、従来の斜線制限の下では建築できなかった地上11階建の整形なオフィス空間とし、地上部のみで全容積を吸収することができたこと。エントランス空間に吹き抜けを用い、外壁石張りによる高級感のあるオフィス空間を創造したことがある。また、セキュリティカードの導入で安全性・信頼性の向上も図っている。設計・監理は日土地綜合設計、設計監修・監理を日建設計が行い、施工を清水建設・増岡組・日土地建設のJVが行った。
 なお、本件は日本土地建物のポートフォリオ戦略の一環として建替え・事業化を進めてきたプロジェクトで、竣工と同時に持分の一部を日本技術貿易に、同社の本社ビルとして売却、共同ビル化したものである。

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