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大林組 不要になった柱や梁材のリュースも可能 接合作業平準化と鉄骨工事を省力化

2004.03.15 16:56

 大林組(東京都港区)が大型店舗や屋内スポーツ施設向けの鉄骨工事工法「ニューONW(ニュー大林・ノン・ウェルド)工法」を開発、実用化した。
 同社はこれまで、工場での溶接作業を極力減らしたボルト接合を用い、接合作業の平準化と鉄骨工事の省略化を図り、また柱や梁の鉄骨材を極力単一化し、接合箇所ごとの加工方法の差を減らしたONW工法を用いて、短工期化と低コスト化を行い15棟の施設へ適用してきている。
 新工法は接合部分の柱にはドーナツ型のプレートを設け、そのプレートに特殊な高さ調整プレートを用いて梁を載せるようにし、高力ボルトで接合、従来接合箇所ごとに熟練工が高さの調整をしながら行っていた溶接作業が不要となったことにより、ONW工法よりも大幅な短縮が可能となる。
 ボルト接合なので梁部材の脱着が可能なため、施設が不要になった際に、柱や梁材をリユースして使用することができるのも強み。
同社は今後「ニューOWN工法」と「OWN工法」を、鉄骨造の大型店舗の短期施工法として積極的に提案していくほか、他用途の鉄骨造に対しても展開していくという。

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