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三菱電機BT かご内の閉じ込めも遠隔操作で救出が可能

2003.03.24 13:48

 三菱電機ビルテクノサービス(千代田区)は、エレベーター内の新リモートメンテナンス契約「ELE-FIRST(エレファースト)」を来月1日より販売する。
 同商品は、同社情報センターからエレベーター内の状況を画像と声で確認し、かご内に閉じ込められた利用者を遠隔操作にて救出する他、ブレーキ性能をはじめとする安全装置の動作などの遠隔診断項目を拡充したものだ。
 同社では、エレベーターを24時間365日遠隔点検し、故障やそこに至る前の細微な兆候をキャッチする「リモート点検システム」を7年前より導入し、現在7万5000台の遠隔管理実績を有している。
 今回は、このリモート点検システムをより高機能化させ、一層の故障低減と、万一エレベーター内に閉じ込められた場合の早期救出、及び多様化する顧客ニーズに対応出来る新メンテナンスサービスを可能にしている。
 特に、閉じ込め救出に関しては、画像と声でエレベーター内の状況を確認し、遠隔操作での救出が可能な場合は、約10分で救出を行うことが出来るという。これは業界でも初の取り組みとなっている。(法定安全装置が作動して停止した時などは遠隔救出は不可能)
 今回契約対象となるのは、昨年11月以降に生産された機械室レスエレベーターの「エレパックアイ」と、同月以降にリニューアルされたエレベーターの「エモーション」。同社では初年度で5000台の契約受注を目指す。

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