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大林組 作業標準書を整備

2002.03.04 16:48

 大林組(東京都港区)が、2000年4月1日より運用されている、労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)に対応するように作業標準書を整備した。
 作業標準書とは、工事ごとに作業の手順とそれに伴う安全上の対策をまとめたものである。協力会社は労働災害を回避し、安全に作業を進めるために、作業標準書をベースに、現場の特性に合わせて作業の手順と作業ごとの危険・有害要因を除去・低減するための対策を記載した作業手順書を作成した上で、作業を進めることになる。
 今回の整備では、「危険・有害要因の特定と、それを除去低減すること」というOHSMSの基本的考え方に則り、安全衛生水準を更に向上させることを目指す。
 具体的には、作業ごとの危険の評価を行い、作業の内容と危険・有害要因、危険の大きさ、災害発生の頻度、その対策(除去・低減策)を一覧表としてまとめ、見易さを心がけている。また、特に危険が大きい作業や、過去に危険の発生の頻度が高かった作業については、イラストを付して、更に分かり易くなるように配慮がなされている。
 このような方針で整備された作業標準書の特長は、①「より実践的なリスクアセスメントを実施できる」・・・作業標準書は、過去10年を超える労働災害での危険、有害要因や社内パトロール行う現場の特性に合わせて、作業ごとに詳細な危険予知を行うことができ、対策を立てることができる。②「分かり易い作業手順書を作成できる」・・・作業の手順と安全のポイント(危険の除去、低減策)を危険・有害要因と対比させ、作業の流れに準じて、誰でも作業手順書を作成することができる。③「作業手順書の省力化が図れる」・・・CD-ROM版が作成されているので、作業手順書を基に容易に作業手順書を作成することができるので、省力化が図れる。
 同社は今後も、今回整備した作業標準書を用いて、より安全衛生水準の向上を目指す方針であるという。

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