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長谷工コミュニティ 4月よりスタート 管理物件の総合パトロール実施 管理品質の向上を目指す

2001.06.25 11:08

 長谷工コミュニティ(港区)は、今期より社長をはじめ役員や幹部社員、一級建築士や管理業務主任者などの専門技術者約30名が、ビルやマンションなど同社管理物件の運営状況やリフォーム工事の施工状況などを視察する「総合パトロール」を実施することになった。業界内でこうした大規模な現場でパトロールを行うのは初めてのケースだ。
 これは、今夏にも施行が見込まれる「マンション管理適正推進法」により、良好なストック形成が重要視される中で、管理会社にも「管理」と「リフォーム」の両方の視点を持つ総合的コンサルタント企業としての役割が求められる様になることを見越して実施されるもの。
 同社ではこれまで「マンションパトロール」「リフォーム現場パトロール」などの部門別の視察を行ってきたが、横断的な「総合パトロール」を実施することにより、相乗効果を高めるのが狙いだ。
 具体的な内容としては、建物の劣化診断から必要書類の整備状況まで多岐にわたり、その結果についてはオーナーや管理組合に報告するだけでなく、必要に応じて改善提案も行ってゆくという。
 去る4月28日には東京支社が管理する神奈川県内の3棟のマンションについて、清掃状況や安全対策状況、整備保全状況、保管書類整備状況など合計10項目のチェックを行い、管理組合・オーナーとの意見交換会も実施された。
 今後も東京・関西の両支社において、それぞれ月1回の総合パトロールを継続して行うことで、管理の質的向上を図ると同時にユーザーとのコミュニケーションの活性化を目指してゆく考えだ。

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