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大林組 美観に配慮したひびわれ補修工法

2001.06.11 15:01

 大林組(東京都港区)は、外壁コンクリートのひびわれ補修において、新開発した注入剤「エポウェット」を用いることで、従来と同等の価格で、補修跡が残らない画期的な工法を開発した。
 これまではひび割れに対する工法としてはエポキシ樹脂や無機質系、発泡ウレタンなどの注入剤を使用場所や要求性能に応じて選定して用いることが一般的であった。
 その中でもエポキシ樹脂は施工の簡便さや付着性能に優れていることから広く用いられてきたが、その一方で湿気を嫌うこともあり、内部が湿った状態では付着性能が損なわれることもあった。
 それに対し大林組が開発した新工法は、新開発の特殊な水可溶性のエポキシ樹脂、乖離性のシール材を用いて、低圧注入するシステムである。
 この工法は、高い充填性によりひび割れの隅々まで確実に補修することができる。硬化するまでは水でふき取れる為、補修跡を汚さない。刺激臭が殆どなく、清掃用のシンナーも不要。コストが従来工法とほぼ同じ。漏水のある湿った面にも十分に接着出来る。粘性を調整出来るなどといった特徴があり、すでに多くの施工実績から優れた品質と性能が確認されている。

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