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<トピックス>渋谷ビル経営者協会 渋谷ビルオーナー52人がビル経営のヒントを模索

2001.02.12 10:26

 1月29日、青山ダイヤモンドホールにおいて、渋谷ビル経営者協会による新年講演会が行われた。今年のテーマは「三井家の家訓・家憲について」であり講師には財団法人三井文庫館長、由井常彦氏が訪れた。出席者52名が三井家の家訓、家憲に照らし合わせる事で21世紀を向かえた新たなビル経営のヒントを模索した。
 現在の日本の経営管理システム、人事、労務制度の根本は江戸時代以来の日本の伝統的労働慣習によって培われた物であり、その仕事の質は銀行業務の帳簿の正確さ等をみても高い水準を維持している。このようにビルの管理運営に役立つ温故知新を歴史の中から学んだ。
 また、三井家の家訓における相続の関係には養子縁組の制度があり、実子の中に優秀な人材がない時には、それまでの功労と能力によって三井家を継ぐという近代的な会社組織の原点や、4年に一度全員に辞表を提出させた後に、本当に必要な人間だけを再び雇用したシステムを紹介。
 資産を維持する為には、外国のようにスタッフを置かない方法もあるといったアドバイスや、事業を成功させるポイントが人材と制度にある点など、ビルオーナー事業のこれからのあり方について学習した。

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