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エス・ピー・ネットワーク 新型建物遠隔監視システム販売開始 音声双方向通信機能で直接警告が可能

2000.08.07 17:14

 建物の有人警備を手がけるエス・ピー・ネットワーク(新宿区)は、先月、建物への窃盗犯などの浸入を未然に防ぐ建物遠隔監視システム「キャッツアイ・スーパー」の販売を開始した。
 このシステムの最大の特徴は、監視カメラの映像を同社管制センターで24時間休むことなくモニターできるだけでなく、音声双方向通信機能を備えており、管制センターから監視現場に対し直接音声で警告を行うことが出来る点だ。
 「通常のカメラですと、画面上で犯行現場をとらえても、犯行を防ぐことは出来ませんでした。当社のシステムなら、不審者が錠前を開こうとする前に警告を発することが出来ますので犯罪の未然防止になります」(渡部洋介社長)
 コストは、監視カメラ・WEBサーバ・ルータ・マイク・スピーカーの機器が一式リースで月額3万5000円(期間5年)、加えて24時間の遠隔監視業務費用が月額8万円、それにユーザーと監視センターを結ぶ回線費用が距離にもよるが518万円程度。
 また、東京から100km圏内であれば警備員の緊急出動も行える(別料金)
 「今、24時間体制で警備員を雇えば月間で軽く20万~30万はかかるでしょう。しかも警備会社によっては一般企業を定年退職した人間を雇用したりと警備員の能力に難があるところもあります。それを考えれば非常に低コストかつ高品質の防犯対策であると思います」(渡部氏)
 また、同社では建物の防犯診断も行っている。警備の弱点や想定される不審者の侵入ルート等、防犯のプロが診断し、防犯診断カルテとしてアドバイスを行ってくれる。料金は100坪以内で5万円。

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