週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

エレベーターのバリアフリー促進 パッケージ化で低コストを実現

1999.11.29 11:18

 高齢者や障害者が不自由なく生活出来る様な街づくり、いわゆるバリアフリー対策の整備が叫ばれている。ビルにおいても同様だ。そんな中で三菱電機ビルテクノサービスがエレベーターのバリアフリー機能をパッケージ化し短工期・低価格で提供し注目を集めている。
 エレベーター改修工事に際し、これまで同社では制御盤やモーターなど一部機器のみを入れ替えることで工期の短縮や低コストで実現させる「インバーター制御化リニューアル」を平成7年から行い、現在まで約3000台の回収を行って来た。
 そうした中で施主よりエレベータのバリアフリー化を改修を機に行って欲しいという要望が増えてきていることから閉速度を遅くさせる押しボタンなどのバリアフリー諸機能をパッケージ化した「ハートフルモダニゼーション」の販売を先月スタートさせたのが今回の経緯だ。
 付加される機能としては●かご内鏡●かご内手すり●着床修正装置●乗場やかご内の点字表示●戸閉速度制御・戸開放時間延長●音声アナウンス●セーフティーシュー●光電式ドアセンサの計8機能。設置費用は200万円で、これに「インバーター制御化リニューアル」の料金400万円を加えた計600万円が「ハートフルモダニゼーション」の費用となる(料金はいずれも最低価格。またインバーターリニューアルとバリアフリー化を加えてパッケージ化して行うことが条件となる)
 またこれに加えて料金別途のオプションとして、
●いたずら等を防ぐ防犯カメラ●赤外線ビームによる乗客の乗降を監視するマルチビームドアセンサー●エレベーターの到着を知らせるチャイム●出入口に敷き感触により出入口促進を知らせるマットも取り付けが可能になっている。
 同社では竣工20年以上を経てエレベーターのリニューアル機に入ったマンションやオフィスを主要ターゲットとし、年間で300台の販売を目標としている。

PAGE TOPへ