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銀座国際ホテル 昼間の客室を”移動オフィス”に 4月1日からビジネスマン向けにFAX付きシングル3千円で
1996.04.15 11:52
銀座国際ホテルでは、4月1日よりビジネスマンを対象にした客室の昼間利用プラン「ビジネスタイムサービス」を始めた。午後1時から5時までの利用で、客室にFAXを備え、休憩利用の他、日中の「移動オフィス」としての活用も見込んでいる。
料金はシングルが3000円、ダブル・ツインが4000円と低く抑えられている。FAXは送受信ともに1回300円、コピー機はフロントで無料で使用できる。今のところ特に宣伝をしていないが「一般のデイユースと差別化してビジネス色を全面に出したのはホテル業界でも恐らく初めて」(潮厚宏支配人)ということもあり、サービス開始数日間で100件を超す問い合わせが寄せられ、1日5件以上の利用と「上場の滑り出し」(潮氏)。
同ホテルは中心価格帯が1万円台前半で、シティホテルというよりは地方からの出張者をはじめとしたビジネスユーズ主体のホテル。「12日連泊で1万円キャッシュバック」といった様々なサービスで稼働率88%と高稼働を維持しているが、新橋・銀座駅そばという立地上のアドバンテージを最大限に生かし、昼間の客室を有効利用すべくビジネスタイムサービスを始めた。現在このサービスに充てているのは全92室中18室だが、利用状況を見ながら増やしていく意向。
立地の強味を活かし空室を有効活用
銀座国際ホテル 支配人 潮厚宏氏
銀座という至便な立地に建つ当ホテルの特色を活かして経営効率を高めようと始めたのがこのサービスです。滑り出しは上々で、薄利を覚悟の上でまず知名度を上げるために思い切って価格を抑えたのと、他のデイユースと差別化するために、あえてビジネスタイムサービスというネーミングにしたことが好調の大きな要因ではないでしょうか。元よりビジネス客に強い当ホテルのカラーを上手く活かせたと思います。
今後は様子を見ながら、マッサージなどのサービスも充実させていくことを検討しています。