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ダクトクリーニング協会 厨房排気ダクト清掃の手引き出版 点検表、報告書等のフォーマットも掲載

1996.03.01 15:08

 日本ダクトクリーニング協会(理事長・江口弘・東亜管財社長)の技術委員会が1年余りを要して編纂していた「厨房排気ダクト系の清掃管理の手引き」がこのほど出版された。
 厨房排気ダクト清掃に携わる作業員が知っておかなければならない専門知識、作業場の要点、特に作業完了の評価方法等が網羅されている。従来、厨房排気ダクトの清掃管理等は、利用者の要望に応じて個々のクリーニング業者がそれぞれの手法で対応しているのが実情で、その方法、評価について客観的基準の不足や統一性の無さが問題点として指摘されていた。今回の「手引き」の作成は、これらの問題について実務を踏まえた視点から衛生上、防災上の問題について研究を重ねた成果といえるものだ。
 「手引き」の中では、厨房排気ダクト系の一般点検、特別点検項目や評価の手順フロー、診断判定要領、仕様・評価項目の一覧などが載っている。また、「一般・特別点検表」や「清掃完了報告書」、「点検・清掃実施済証」といった書式フォーマット類も収められている。さらに、厨房排気ダクト系に関する清掃周期のおよその目安も示されており、これによれば排気ファン、ダンパ、シャッタ、排気口の清掃およびダクトの取替えは油を多用する現場では年に1度、グリスフィルター清掃は2週に1度、フード清掃は2ヶ月に一度、油をあまり多用しない現場ではこの倍のスパンとなる。
 日本ダクトクリーニング協会は88年9月に設立。現在の会員は33社で、これまでにも「ダクト系にみる実態と清掃管理」や「空調系ダクト内部清掃の実態、判定要領」などをまとめている。
 「手引き」は1冊3000円。協会事務局で受付けている。




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