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ダイエー 震災で10店舗が閉鎖の見込み 入居先ビルの復旧目途たたず
1995.07.15 14:46
ダイエー(神戸市中央区本店・中内功社長)では、先の阪神大震災時には、神戸市中央区の本店を始め、各店舗で多大な被害をこうむり多くが休業の状態であったが、自社所有物件を中心に各地区で開業の目途が立ち始めた。
ダイエーでは、震災の影響により、今期405億円の赤字を計上。未計上も100億円と、神戸市を中心に兵庫県内で5店舗のチェーン店を保有していたことで、予想以上の大きな被害となっている。
現在のところ、オープン出来ていない店舗は、西神戸・住吉・トポス東山・三宮第一・オフプライス館さんのみや・さんのみや男館の6店舗。さらに営業を停止している店舗は、深江・六甲道・電器館パレックス・神戸ハーバーランド店の4店舗。これは、「以上に関しては最終的に、閉鎖されることになりそう」とはダイエー社長室副室長・矢島明氏。これには以上の10店舗の貸しビルにテナントとして入居しており、オーナー側のビル復旧の予定が立たない為。同社ではこうした状況下、代替地などを含め、新規オープン出来るビルなどを積極的に捜している最中である。