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ユーホーケミカル カルシウム架橋型仕上剤を開発 亜鉛含量ゼロ、無臭で環境に配慮
1995.11.15 17:15
ユーホーケミカル(本社・東京都中央区)では、亜鉛を一切含まず環境にやさしいカルシウム架橋タイプの床用樹脂仕上剤を開発した。
同社によれば一般的な亜鉛架橋タイプのフロアポリッシュの場合、100平米の5層塗り被膜には8g弱の亜鉛が含まれており、これをはく離し、水質汚法や下水道法で定める基準に基づいた適正亜鉛濃度で排水を行うためには実に150ℓものを必要とし、この点が作業上の問題点となっていた。
このカルシウム架橋の新商品の場合は全く亜鉛を含有しないことに加えアンモニア濃度も従来品に比べて20分の1以下と無臭対応で、人・環境のいずれにも配慮がなされている。同社によればこうしたカルシウム架橋技術の採用は世界でも初とのことだ。
カルシウム架橋独自のレベリング性および再塗布性に優れ、塗りムラが少なく、重ね塗りにも強みを発揮、また、被膜の速乾性という点でも、同社の中濃度品での指触による従来品との乾燥時間内の比較では、1回塗りの段階で従来品の25分に対して20分、重ね塗りでは22分に対して15分と、それぞれ乾燥時間の短縮を実現している。
商品構成では3種の光沢と3タイプの濃度、計9品目が揃えられている。スピード作業なら高濃度、初心者向けなら標準濃度、そして経済性、作業性を両立させるなら標準濃度といったように、ユーザーニーズに応じて使い分けることができる。