週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
テプコビルディング 三井海上との共同ビル7月開業 平成8年までに保有ビルは計7棟に
1995.03.01 11:40
テプコビルディング(東京都港区・神田昭社長)は5月に中央区銀座7丁目にG-7ビル(仮称)を竣工する。また7月には内区京橋1丁目に三井海上・テプコ共同ビル(仮称)を竣工する予定。
同社は東京電力が100%出資する不動産管理会社。平成元年の6月の設立で、東京電力が都心部に所有する変電所用地の有効活用を狙いとしている。G-7ビルを例に挙げると、同ビルは延床面積約2万8000㎡で、1部料亭が入居するオフィスビルで地下部分に変電所が設置される。
同社が開発する地点は、東京都内の既設変電所の用地のうち、中央区、港区、世田谷区いある7ヵ所。各地点は変電所の建替や新設にあわせて同社単独あるいは隣接地権者と共同で建設する。
平成2年から着工しており、4年8月にSTEP六本木が港区六本木6丁目に、同年9月にテプコ楠木挽ビルが中央区銀座8丁目に竣工、営業を開始している。STEP六本木は新橋商事などとの共同事業で、テプコ楠木挽ビルは単独の事業。両ビルとも現在フル稼働しており、また5月竣工予定のG-7ビルについても、オフィス部分は旭通信社の1棟貸しが予定されている。G-7ビルは野崎産業、第一生命保険、松山ビルディングとの共同ビル。
中央区京橋に7月竣工予定の三井海上・テプコ共同ビルは延床面積約2万2000㎡。中央区の好立地の新築大型ビルとして、その稼働状況が注目される。
また、世田谷区野沢にテプコ野沢ビルが建設中で平成8年に竣工予定。続いて港区三田に電力労連などとの共同ビルを建設る予定になっている。
以上6ヵ所に続く最後の開発拠点は港区高輪の泉岳寺変電所地点。同所の開発計画はまだ未定。