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大和ハウス工業のフラグシップオフィスビル「Dタワー西新宿」公開 入居率約87%で竣工・本格始動へ

2020.08.24 17:49

 「西新宿」駅から徒歩4分の場所に大型オフィスビルが誕生した。大和ハウス工業が都心で大型オフィス開発第一弾。新型コロナ禍の影響を受けながらも、9割近い稼働で竣工を迎えた。
 大和ハウス工業(大阪市北区)は18日、今年4月末に竣工を迎えた大型オフィスプロジェクト「Dタワー西新宿」のプレス向け内覧会を開催。オフィス、住戸、商業・保育施設を併設した西新宿における同社フラッグシップのお披露目となった。
 同プロジェクトは、大和ハウス工業が従前まで手掛けてきた住居や物流施設などの事業領域から更なる拡大を図るため、都心での大型オフィス開発に挑戦した第一弾。東京メトロ「西新宿」駅から徒歩4分、規模は地上29階地下2階、延床面積は約4万㎡。オフィス等の貸主は大和ハウスプロパティマネジメント(東京都千代田区)、住宅の貸主は大和リビングマネジメント(東京都新宿区)で、ビル管理は大和ライフネクスト(東京都港区)が担当する。
 1階に商業店舗、2階に来年4月オープン予定の保育施設を構え、3~18階はオフィス、20~21階と25~29階は83戸の賃貸住宅、22~24階は42戸のサービスアパートメントで構成される。ちなみに地下は93台収容可能な駐車場だ。オフィスはWeWorkをはじめ、大和リビングカンパニーズや大和ライフネクスト、商工中金などの6社が入居。特にWeWorkは5フロアを借りての入居となった。現在入居率は87%、10~12階と13階の一部に空きがある。
 また総戸数125戸の住居フロアは「Dマークス西新宿タワー」と命名し、5月から入居開始。現在35室が成約しており、主に近隣のオフィスで勤務するワーカーや個人事業主、ベンチャー企業の重役などの入居が目立つとのこと。サービスアパートメントは、ビジネス目的の訪日外国人をターゲットとした中長期滞在者向けの部屋で、システムキッチンや家具・家電一式を完備。20階のロビーには8時~22時まで、英語対応可能なコンシェルジュが滞在する。単身からファミリー層やシニア層まで受け入れ可能な環境が特長だ。
 同社執行役員・東京本店長の竹林桂太朗氏は「コロナの影響が本格化し始めた2月頃には、ほぼ竣工に近い状態でした。以降入居の見合わせが複数件発生しましたが、高い稼働率で竣工を迎えました。今後働き方の変化や多様化が進む中、当社も当プロジェクトの完成を機に、入居テナントの成長や事業拡張に寄与しつつ、積極的に応えていきたい」と語った。

<物件概要>
所在地・・・・・・新宿区西新宿6-11-3
延床面積・・・・3万9460.58㎡
敷地面積・・・・3386.10㎡
基準階面積・・1016.36㎡
規模・・・・・・・・地上29階地下2階
構造・・・・・・・・SRC造
竣工・・・・・・・・2020年4月30日
総事業費・・・・約400億円

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