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既存賃貸ビルで薄型太陽光パネルの実証 各住戸の発電量や実生活環境での効果等を検証
2026.10.26 13:47
中谷設備(広島市西区)とティーエスピー(広島市南区)は、広島市内の既存賃貸ビル「基ビル」で自家消費型太陽光発電の実証事業を開始した。
同事業では超軽量・超薄型の太陽光パネル「ペラペラ太陽光」をバルコニーや屋上の手すり部分に設置。2~5階の4住戸に合計5・48kWの発電設備と蓄電池を導入し、各住戸で電気を「つくる・ためる・使う」仕組みを構築した。
今回の実証の特徴は建物全体で電気を一括して使うのではなく、4つの住戸それぞれに対応した独立した太陽光発電・蓄電システムを設けたこと。各住戸で発電した電気をその場で使い、余った電気は蓄電池にためて夜間などにも活用。住戸ごとの発電量や電力使用量、蓄電池の充放電状況を記録し、実際の生活環境での効果を検証する。
運転開始後の実測では、同じ1・29kWの太陽光発電設備を設置した入居中の住戸と空室を比較すると、発電量がほぼ同じ日でも発電した電気が住戸内で活用される割合に違いが見られたという。このことから、太陽光発電の効果を考えるうえでは、設備容量だけでなく電気を使う時間帯や生活スタイルとの関係も重要としている。今後は電気料金の削減効果に加え、蓄電池の適切な容量や、蓄電池を設置しない場合も含めた経済性を検証していく。ビルオーナーや入居者にとって、経済的にも無理のない導入方法を探り、今後は既存の賃貸マンションや小規模ビルなどへの応用可能性を検討していくとしている。



