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プロロジス 大規模マルチテナント自動倉庫を開発へ 台湾ALPと「OMEGA」の共同展開で基本合意
2026.10.05 10:36
プロロジス(東京都千代田区)は、賃貸型の自動倉庫を開発する。個別性が高く整備にコストがかかる自動倉庫の複数企業による利用を可能とする。このほど、台湾を拠点にアジアで物流施設を展開するアリー・ロジスティク・プロパティー(ALP)と協業し、日本市場で継続的に展開する。
数万パレット規模の保管能力を持つ共用自動倉庫を施設の中核に組み込み、複数企業の利用を前提とした物流施設とする。物流施設中央部に高密度のパレット型自動倉庫を配置し、AGV(無人搬送車)などを組み合わせることで、パレットの保管・入出庫・搬送等の工程を自動化する。第1号案件を京都・京田辺市で2027年末に着工、30年に竣工させる。こうした施設は前例がなく、国内初の大規模マルチテナント型自動倉庫となる。
ALPはノウハウを提供し、プロロジスは事業用地の確保と案件形成、設計・施工管理、カスタマーリレーションなどを担う。日本の物流業界では、人手不足や人件費の上昇、物流サービスの高度化への対応が課題となる一方、大規模な自動化設備は初期投資や運用・保守の負担が大きく、自動化を進められる企業は限られている。両社の強みを合わせ施設仕様や料金体系を含むサービス内容、運営・メンテナンス体制などを日本の商慣習や物流ニーズに適合させた事業モデルとして構築する考えだ。
一般的に自動倉庫は、利用する企業のオペレーション方法や、保管する荷物の荷姿に応じたシステム設計が必要となる。利用企業ごとの個別性が高いため、通常は一社専用の設備として導入され、大規模な初期投資に加え、稼働までに相応の期間を要する。これに対し、通常の倉庫エリアとあわせて、パレット型自動倉庫を共用設備・サービスとして利用できるようにする。
「プロロジスパーク堺」来夏着工 BTS・マルチテナント双方に対応可能
また、プロロジスは大阪府堺市で開発を進めている物流施設「プロロジスパーク堺」について、2027年6月に着工し、2029年2月末に竣工すると発表した。
計画地は大阪府堺市東区石原町。阪神高速15号堺線「堺」ICから約6km、阪和自動車道「松原」ICから約5kmで、大阪府道2号大阪中央環状線にも近接する。
計画している建物は敷地面積1万7364・19㎡、延床面積3万6675・35㎡、地上4階。BTS型・マルチテナント型の双方に対応可能な物流施設。
1階には両面バースを採用。また荷物用エレベーター2台と垂直搬送機4台を設置する計画で、在庫保管型(DC)と通過・仕分け型(TC)双方の運用に対応可能。
倉庫部分はドックレベラー2基を備えた床高1・0mの高床式を採用。倉庫は梁下有効天井高5・5m、柱間隔11・0m×11・0m、床荷重1・5t/㎡を確保する。保管効率と庫内レイアウトの柔軟性を両立した汎用性の高い仕様とし、多様な業種・用途の物流ニーズに対応する。
設備としては作業環境改善用の空調を設置。一部にはシーリングファンを設ける。外構部には136台分の駐車場を計画し、自家用車での通勤需要にも対応する。
BCP対策としては緊急地震速報システムや災害用無線機「ハザードトーク」の導入を計画。環境対策としては倉庫内に高天井用センサー付きスマートLED照明を採用するほか、太陽光発電設備の設置を予定している。
プロロジスはこれまで関西地方で27棟の物流施設を開発しており、現在は兵庫県猪名川町の「プロロジスパーク猪名川1・2」や京都府京田辺市の「プロロジスパーク京田辺」など12棟のマルチテナント型物流施設と7棟のBTS型物流施設を運営している。



