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FaciloがAI活用したサービスを提供開始 仲介業者向けフルパッケージで「業務は半減」

2026.09.28 10:43

 Facilo(東京都中央区)はこのほど、VCなどから総額64億円の資金調達を実施するとともに、提供する不動産仲介向けの業務支援プラットフォーム「Facilo」に、新たにAIを活用したサービスの提供を始めた。市川紘代表取締役CEOはこれらの新規サービスをフルパッケージで導入することで、「不動産仲介営業マンの定型業務は半減し、顧客により向き合えるようになる」と語った。
 Faciloは17日、VCからの資金調達、不動産テック企業のコラビット(東京都港区)買収、ならびにAIを活用した3つの自社プロダクトローンチを発表した。それに先立って報道陣向けに「Facilo資金調達・事業調達に関するメディア説明会」をオンラインで開催した。
 Faciloは不動産仲介営業マン向けの業務支援プラットフォーム「Facilo」を展開しており、ユーザー数は1万3260人超。導入してからの月次解約率も0・16%で、グローバルでの同様のサービスと比較しても非常に低い水準となっている。
 こうしたプラットフォームは昨今の不動産流通におけるニーズとも合致する。建築費高騰などによって新築価格が高騰するなかで、中古住宅へのニーズが増している。新築住宅の場合、デベロッパーと買主の2者の関係になるが、中古住宅になると売主と売主側の仲介会社、買主と買主側の仲介会社の4者の関係となる。情報提供量も膨大になる。市川社長は「当社の共創コミュニケーションクラウドである『物件購入クラウド』でこうした情報をまとめることができ、4者の共通するプラットフォームになっている。買主である顧客はマイページから検討している物件からの通勤・通学時間や、周辺施設なども確認することができ、顧客体験価値の向上につながってきた」と話す。
 今回の資金調達や新サービスのローンチによって、既存サービスに加えて新たにAI活用も進めていく。ローンチしたサービスは「簡易調査AIエージェント」、「AI駆動CRM」、「AI駆動コンバーター」の3つで、いずれも不動産仲介営業マンの業務軽減・顧客満足度向上に寄与する。
 たとえば、「簡易調査AIエージェント」は売主からの査定依頼から査定書の提出までを効率的かつオールインワンで行える。通常、査定依頼が来ると、住所から地番を調べて登記簿を取得し、そこでの情報をもとに査定書を作成する。それぞれのサービスページでの情報入力や、調べる手間などがかかる。「簡易調査AIエージェント」を活用することで、査定依頼は自動で取り込んでAIが自動で物件を特定。部屋番号を入力すると、面積なども自動入力される。登記簿もAIエージェントが取得し、画面上で査定書を作成。査定書はそのまま顧客のマイページに格納でき、ひとつの画面ですべての作業が完了する。
 また今般、コラビットを買収したことで、コラビットが提供する不動産価格の自動推定・売却総合支援サービスの「HowMa」などもサービスのなかに組み込む。AIの活用と合わせて、仲介業務支援を強化する。
 市川社長は不動産仲介営業マンの業務について「体感として、現状は事務作業が8、顧客と向き合うのが2になっている」と指摘する。今般3つのAI活用のサービスを「フルパッケージで利用することで8を4に半減できる。事務作業で減った時間を顧客とのコミュニケーションに割くことができる」と話した。
 中古住宅流通は顧客とのコミュニケーションが重視される。Faciloはこのコミュニケーションをしっかりと確保できるよう、サービス強化を進めていく。




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