週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
ロボット商社に聞く「清掃ロボ選びのポイント」 ”使いやすさ””メンテナンスのしやすさ”がポイントに
2026.09.14 10:37
ビル清掃などの現場で活用が進む清掃ロボット。国内外のメーカーのロボットが流通するなかで、現場では使い勝手の「良し悪し」も生じている。「ロボット商社」として工場や物流施設、ビルなどへのロボット導入を手掛ける日本AIセンターホールディングス(茨城県つくば市)の安倍正貴社長は「使いやすさとメンテナンスのしやすさが重要だ」と強調する。
日本AIセンターホールディングスは2024年11月に創業。清掃ロボットなどのサービスロボットの販売・導入からアフターフォローまで手掛けている。安倍正貴社長は国内外のロボットを自分の目で見て動かすなどして使いやすさを評価し、顧客への提案に生かしている。
同社がロボットを顧客に提案するうえで重視するのが「使いやすさ」と「メンテナンスのしやすさ」。安倍社長は「実際にロボットを現場で取り扱うのは40代以上のシニア世代と言われる方がほとんどです」と指摘する。ロボットのなかには「多機能」を謳うものも多くあるが、それは裏返すと「複雑」になっている可能性もある。そうしたロボットを導入しても「現場の人が扱いきれていないケースは多い」という。
「そのうえで当社が顧客企業にロボットを提案するうえで大切にしているのは、ロボットを取り扱うのが初めての方でも十分に扱えることです。それをサポートするために独自のマニュアルを動画で制作し、現場スタッフがいつでも確認できるようにしています」(安倍社長)
マニュアル動画はスマートフォンなどでQRコードを読み取ると視聴することができ、直感的に理解することができるように作っているという。そうした取り組みが功を奏し、これまで使い方に関する問い合わせが来たことは「ほとんどない」とのことだ。
取材時、安倍社長はPudu Robotics(中国・深セン)やKeenon Robotics(中国・上海)の清掃ロボットを実演してくれた。実際のロボットの清掃風景を見ると、清掃条件のセッティングや空間認識をするために手動で室内を数回回っただけでロボットは清掃を開始。人やモノなどの障害物は自動で避ける。清掃を終えると、もとの位置に戻っていった。
安倍社長はロボットを紹介しながら「たまったゴミをすぐに取り出して捨てられるかといったようなメンテナンス性の良さも重要です」と話す。足回りのところから引き出す形でゴミ受けを取り出すことができる。しかし、なかには「取り出すのに機体を持ち上げる必要があったりと、力仕事になることもあるロボットもある」という。
工場や物流施設、さらにビルなどといった不動産の現場では、清掃ロボット以外にも警備や搬送ロボなどさまざまなロボットの導入が進む。さらに今後はこうしたロボットがAIと組み合わさって活用できるシーンが爆発的に広がっていくことも予想される。そうした潮流の中でしっかりとロボットを活用して生産効率を高めていくためにも、「使いやすさ」と「メンテナンスのしやすさ」は導入を検討する際の絶対条件となっている。



