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サンケイビル初の木造中高層オフィスビル「KiGi AKIHABARA」開業

2026.07.27 11:34

 サンケイビル(東京都千代田区)は今年5月、同社初となる木造中高層オフィスビル「KiGi AKIHABARA」の竣工を発表。今月22日には開業を迎えた。
 「KiGi AKIHABARA」は「木でつながる。人がかがやく。」をコンセプトに、木造と鉄骨造(S造)を組み合わせた地上9階建てのハイブリッド構造オフィス。東京メトロ「秋葉原」駅および都営地下鉄「岩本町」駅、JR「浅草橋」駅から徒歩6分の東神田2丁目、神田川沿いに立地。延床面積1072・04㎡。敷地面積は169・27㎡。施工は熊谷組(東京都新宿区)と住友林業(東京都千代田区)が担当。建物中央のコアをS造、外周部を木造フレームとし、都市部の中高層建築に求められる性能と木材利用の両立を図った。
 建設時から運用までを見据えた環境配慮も特徴。木造建築技術や電炉鋼材を採用したことで、約59・1トンの鉄を木造に置き換えた。全体の約19%に相当する。CO2排出量に換算すると約126・9トンを削減できた。使用した木造部分の体積は61・7㎥。これをCO2排出量に換算すると約14・62トン。同規模でのS造建築と比較した場合、建設時に排出されるCO2は約112・28トン削減できた。(数値は主構造のみで比較。算出方法は126・9トン-14・62トンで、住友林業のOne Click LCAを使用)。
 その他に既存杭の活用、旧建物解体時に発生した金属スクラップを再利用する「鉄のクローズド・ループ」を実施。建設から運用までを見据えた資源循環を推進している。また自社開発の物流倉庫の屋上に太陽光発電設備を設置。同社初となる使用電力の実質100%再生可能エネルギービルを実現した。「ZEB-Ready」認証および「CASBEEウェルネスオフィス」、「DBJグリーンビルディング認証」等も取得予定。
 1階はカフェが出店予定。2階は共用ラウンジとし、入居テナントの就業者だけでなくそれ以外の人にも利用できる環境として、かつサステナブル関連の発信拠点として運営・管理していく。4~7階までは一般的な賃貸オフィスとし、基準階貸室面積は約100㎡(約33坪)。一方3階と8~9階はフルセットアップオフィス。屋上テラスはテナント専用に開放し、眺望を堪能しながら気分転換や休憩などに活用できる。共用ラウンジやセットアップオフィスの家具の一部には、イヌワシの生態系保持のために間伐された木材家具を利用している。
 22日にはメディア内覧会が行われ、常務取締役の朝日昭博氏が「建築分野で脱炭素や資源循環への対応が求められるなか、都心の限られた敷地でも木材活用の可能性を広げることを目指し、本物件では木造と鉄骨造を組み合わせたハイブリッド構造を採用しました。木質技術と鉄骨造を適材適所で組み合わせ、都心の中高層オフィスでの木材活用の新たなアプローチを具現化しています」と述べた。今後は連携パートナーであるASIBA(東京都江東区)とソマノベース(和歌山県田辺市)とともに、同地のにぎわい創出や都市と森をつなぐ「きっかけづくり」を行っていく。




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