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都心5区の大規模ビルが坪3.3万円台に 2008年11月以来の高水準 三幸エステート調べ
2026.05.25 11:24
三幸エステート(東京都中央区)がオフィスマーケットレポートを更新した。東京都心5区の大規模ビル(200坪以上)の募集賃料は6カ月連続で上昇し、2008年11月以来の3万3000円/坪台を回復した。
レポートによると募集面積約25万坪のうち既存ビルでの募集は約16万坪で、2020年5月の水準まで低下している。賃料水準の上昇に加えて選択肢が限定的なため、移転計画を見送り既存オフィスのリニューアル等で対応するケースも増えているという。
空室率は前月から横ばいの1・15%。自社ビルへの移転等によりまとまった面積の現空床が生じた一方、港区の新築・築浅ビルを中心に空室消化が進んだとみられ、空室率は1%台前半の低水準で推移。潜在空室率は前月比マイナス0・06ポイントの2・55%となった。
エリアごとの募集賃料(坪あたり)を見ると、トップレントは中央区「京橋・八重洲・日本橋」が4万9950円で、千代田区「丸の内・大手町」の4万7719円を上回っている。トップの交代は昨年秋頃からだが、これは主に「京橋・八重洲・日本橋」において「トフロム八重洲」や「東京ミッドタウン日本橋」をはじめとする大規模物件の新規供給が相次いだためと見られている。
千代田区では空室率が1%台と極めて低い水準が続き、募集賃料もコロナ禍以降横ばい傾向が続いたものの、需給バランスの引き締まりで上昇傾向に転じているという。中央区では空室率は2%台。募集賃料も横ばいから上昇に転じている。
他のエリアでは、港区「新橋・虎ノ門」が3万4316円、新宿区「新宿・歌舞伎町」が3万3857円、渋谷区「桜丘・南平台」が3万9144円といずれも堅調に推移している。
一方、リーシング活動の活発度を表す指標である成約面積は、2026年第1四半期の成約面積が10万坪を下回り、2025年第4四半期に続き2期連続で対前年同期比マイナスとなっている。
三幸エステートでは「年間の成約面積は2021年から5年連続で前年を上回り、リーシング活動は拡大傾向にある。足元のオフィス需要は活発な一方、都心部では空室床の消化が進み、まとまった面積の募集床が限定的なため、成約面積の伸びには以前ほどの勢いが見込みにくい状況となっている。また、中東情勢の緊迫化で資材価格が一段と上昇し、景気後退への警戒感が高まっていることから、今後の需要動向を注視する必要がある」としている。



