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大和ハウスリアルティマネジメント 博多区博多駅東3丁目で中規模オフィス「ゼクシオンビル」4月末竣工
2026.05.04 10:12
大和ハウスグループの大和ハウスリアルティマネジメント(東京都千代田区)は、福岡市博多区博多駅東3丁目で中規模サイズのオフィスビル「ゼクシオンビル」をマスターリース方式で一括借り上げし、リーシングおよび管理運営を担う。施主は土地オーナーで、建設は大和ハウス工業が担当した。同ビルはほぼ満床稼働で、4月末に竣工を迎えた。
大和ハウスリアルティマネジメントは、不動産事業とホテル事業の2つの事業を中心に展開する不動産ディベロッパー。不動産事業では、事業用不動産における賃貸ビジネスを柱としており、これまでに郊外での単独の店舗開発や郊外型ショッピングセンターの開発・運営・管理、商業施設や物流施設などを対象としたプロパティマネジメント等を行ってきた。管理物件は全国にあり、件数は2026年3月末時点で約4300件。管理面積は約150万坪(建物の床面積)。空床率は0・29%。
これらで得た知見やノウハウを生かして、3年前からオフィス事業にも参入開始。1棟目はJR「大宮」駅から徒歩6分、さいたま市大宮区桜木町1丁目で開発した「AddGrace Omiya(アドグレイス大宮)」。2023年12月に竣工した地上22階建ての複合ビル。用途はオフィスやホテル、物販・飲食・サービス店舗、駐車場で、同社が貸主。延床面積は4万2713・94㎡。基準階貸床面積は1715・98㎡(519・08坪)と、大宮でも屈指の大規模複合ビルである。
今回竣工した「ゼクシオンビル」は、同社が手掛けたオフィス事業の2棟目。福岡市営地下鉄空港線「東比恵」駅1番出口から徒歩4分、JR線・福岡市営地下鉄空港線「博多」駅筑紫口からは徒歩11分の百年橋通り沿いに立地。規模はS造の地上9階建て。延床面積は7205・41㎡。1階は店舗で、2階以上は全てオフィスフロア。貸室は1フロア149坪使用から、分割し最小約32坪の区画割まで幅広く対応可能となっている。すでにリーシングは終了している。大手企業の支店需要などで埋まり、中にはビル全体の貸室の約半分を利用する企業もいる。
強みはアクセス性。「東比恵」駅と「博多」駅の双方から近く、福岡空港からも約10分で到着。福岡都市高速「博多駅東」ICや「半道橋」ICも近く、ビルの付帯設備としては合計72台駐車可能な機械式立体駐車場を2棟用意。公共交通機関を利用しつつ営業車も必要な企業にとっては、九州および福岡の支店・営業拠点として好まれる環境だ。
充実した共用スペースも強み。2階に1フロアの約半分を使用し、就業者向けの共用ラウンジを構築した。中央に植栽を置いた席や視線が隠れるほどの壁で仕切った席なども用意。仕事の合間のリフレッシュや気分を変えての業務空間に対応できる。中でも注目は8名用の貸会議室3部屋と、ウェブ会議などに利用できる個室ブース2つをしつらえたこと。自社の執務空間に、多めに会議室などを造る必要はなく、共用の設備を必要な時だけ使用できる。
不動産本部開発事業本部の瀧井優香氏は「ゼクシオンビルは、最新のオフィススペックに加え、充実した共用スペースが評価され、大手企業の支店・営業拠点として選ばれました。今回は土地オーナーが施主となり、大和ハウス工業が建設を担当、当社は建物をマスターリース方式で借り上げ、リーシングから管理・運営までを担います。今後もこうした知見を生かし、オフィス事業の展開を進めていきたいです」と述べた。
すでに3件目となるプロジェクトはさいたま市大宮区桜木町で進行中。完成は2027年4月の予定だ。



