週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

オープンハウス 共働き子育て世代が住みたい駅・路線発表

2026.04.27 10:40

1位は不動産の人気「東京」駅 路線ではJRが上位を占める
 オープンハウスグループ(東京都千代田区)は今月17日、「これから家を買いたい共働き子育て世帯が住みたい駅・路線ランキング2026 ~関東版~」の調査結果を発表した。
 同ランキングは2026年2月20~25日までの計6日間、関東1都3県に居住する共働きで子育て中、かつ5年以内に住宅の購入を検討している20~40代の男女に行った調査。投票権はひとり5駅。
 総合順位の1位に東京、2位に品川、3位に目黒と山手線需要が色濃く表れた。1都3県別にみると、東京都の順位は総合ランキングと変わらず。神奈川県は1位に横浜、2位に川崎、3位に鴨居がランクイン。埼玉は1位に大宮、2位浦和、3位に北朝霞・朝霞台。千葉県は1位に船橋、2位に市川、3位が西船橋とアクセス性の高さが浮き彫りとなる結果となった。
 特に東京都は職場から近い立地が好まれ、上位駅はほぼビジネスエリアのため実際に住めるところはかなり限定的であるものの「憧れ」の観点では圧倒的。神奈川県は不動の人気の横浜と川崎に次いで昨年9位の鴨居が急上昇。横浜都心へのアクセスの良さ、「鴨居」駅徒歩7分にある「ららぽーと横浜」の存在など生活利便性の高さが支持を集めたと考えられる。埼玉県は複数路線が使えるジャンクション機能を備えた駅が人気を集め、トップ10には新たに新座、武蔵浦和がランクイン。千葉県では新松戸、本八幡、印旛日本医大、印西牧の原の4駅が初のトップ10入りを果たした。座って通勤ができること、乗り換えなしで主要駅に行けるという通勤ストレスの低さが人気の理由とみられる。
 一方、路線のランキングは1位がJR山手線、2位にJR東海道本線、3位にJR中央線と昨年とトップ3は変わらず。トップ10は7位の小田急小田原線を除きすべてJR。特に4位のJR横浜線、6位のJR武蔵野線、同率7位のJR南武線といった主要のターミナル駅同士を結ぶ「バイパス路線」への人気が集中した。複数の幹線を利用できる機動力、職住近接をかなえる実利的なメリット等が実需層から支持されたことがうかがえる。
根強い徒歩15分圏内人気 メンパ重視の傾向が特徴
 同社では家選びの条件に関する設問も用意した。まず家の最寄り駅を選ぶ際に重視する点について、全体得票数、ならびに一番重視している項目のポイントでも最多で圧倒的な支持を得たのは「徒歩15分圏内」。一方で「急行が止まる駅であること」は全体得票、一番重視の得票ともに項目で最下位と想定外に低いことが分かった。居住環境で重視する項目については「土地・形状」が58・4%と半数以上の支持を集めた。資産性と防災意識の高まりから武蔵野台地の駅を選択する層が増加していると考えられる。次いで「住居の向き・採光状況」、「商業施設」が続き共働き子育て世帯ならではの生活利便性も重視される傾向が顕著であった。
 こうしたニーズを踏まえ、同社では「穴場駅」として東京の「国立」、「田無」、「町田」、「金町」、神奈川の「武蔵小杉」、「辻堂」、埼玉の「さいたま新都心」、「武蔵浦和」、「志木」、千葉の「柏」、「稲毛」、「柏の葉キャンパス」を挙げた。
 オープンハウス・ディベロップメント 開発事業部 営業推進部上席課長の斎藤祥氏は「特に駅徒歩15分以内、乗り換え1回、乗車時間1時間、商業施設充実というメンタルパフォーマンス(メンパ)が重視されているようです。資産性を賢く見据え、賃貸よりも好立地に安く住める木造戸建てを選択する令和の『戸建てルネッサンス』ともいえる合理的な傾向も強まっております。職住近接を求め、都心志向とメンパを両立し、物価高騰で実利を取る合理的な戸建て回帰の傾向にあると言えるのではないでしょうか」と分析した。




週刊不動産経営編集部  YouTube