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ソフトバンクロボティクスがAI警備ロボを発売へ
2026.04.27 10:30
配膳ロボットの機体をベースにしてコスト削減
ソフトバンクロボティクス(東京都港区)は、自律走行型AI警備ロボット「SBX Security Robot S1」の申し込み受付を開始し、今秋に発売予定だ。
2014年に人型ロボット「Pepper」を発売して以来、清掃ロボットや配膳・運搬ロボット、物流自動化ソリューションなどを展開してきた。物流や飲食等に加えて警備領域の事業を拡張する。
「SBX Security Robot S1」は、現場の警備ノウハウを学習する「SBX AI警備」と連動して動く自律走行型AI警備ロボット。「SBX AI警備」はAIによってインシデントの兆候を検知し、AIとロボットの活用により監視・巡回業務の自動化、現場対応の無人化、警備品質の高度化を実現する。
「SBX AI警備」がAI警備員として、監視カメラのデータを自律的に学習し、異常を検知する。一方でロボットの「SBX Security Robot S1」は巡回や現場対応を行う。
従来は監視カメラの映像を常時確認する必要があったが、同システムの導入により転倒やけんか、出火などの異常を検知した時のみ通知が届く仕組みとなり、常時監視の負担を軽減する。結果として、警備業務の効率化とコスト最適化に貢献する。
従来の警備ロボットは導入コストの高さが課題だったが、「SBX Security Robot S1」の導入金額は月額4万9800円からの設定。この金額を実現できるのは、同社が取り扱う配膳ロボットの機体をベースに開発したことによる。安価な調達が可能な既存機体を活用し、警備用途に必要な機能に絞ることでコストを抑えた。事業推進統括 FMDX事業推進本部 FMDX事業推進統括部 事業企画部 事業企画課 課長の松田篤之氏は「レストランで配膳ロボットが指定されたテーブルに向かうのと同様に、警備ロボットもカメラが指定した場所に向かって移動します。既存技術を応用して開発を行いました」と説明する。
市場投入を行い必要な機能を見極め、ロードマップを策定する方針だ。今秋の発売までの期間は、顧客とのPoCを進めながらテスト運用を行う。すでに試作機が複数台稼働している。
問い合わせは数百件に上っている。導入は1フロアに1台の想定。エレベーターと連携を行い複数階の警備を行うことも技術的には可能だが、その場合は高度な連携が必要となるため、コストは上昇するという。主な導入先としてはオフィスや商業施設を見込むほか、医療・介護施設、データセンターなどからも引き合いがある。
松田氏は「当社は7つの業務領域に特化したロボットの提供を進めており、その中の1つがファシリティマネジメント分野になります。いろいろなグループ会社と連動しながら、AIを含めたソリューションとしてパッケージ化していこうという話をしています」と今後を見据えた。



