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1995.03.15 11:09

■東京電力 氷蓄熱式空調普及奨励金創設 蓄熱方式のイニシャルコスト低減図る
 東京電力では、氷蓄熱式空調システム普及奨励金制度を創設し、この4月から実施する。
 氷蓄熱式空システムは従来の氷蓄熱方式に比べて蓄熱槽の大幅なコンパクト化が図られ、またビル用マルチタイプ、パッケージタイプの商品も出揃っている。しかし蓄熱方式は割安な夜間電力を利用して熱を蓄えるのでランニングコストの低減が図れる一方、イニシャルコストが割高になるため普及が遅れていた。今回の奨励金制度はこの問題は解決するため導入されたもの。
 奨励金は平成7年度から10年度までに新規設置される氷蓄熱・潜熱蓄熱機器を対象とし、販売した機器メーカーに対し、ピークシフト1kWあたり3~5万円を支払うもの。これによりメーカーのコストダウンを促し、イニシャルコスト低減を図るという。

■資金繰りとトラブル解決セミナー開催 借入金返済や交渉術について解説
 資金繰りの改善策と不測のトラブル円満解決のためのセミナーが、日本ビルヂング経営センターの主催で、3月23日(木)午後1時から5時15分まで、東京・新丸ビルで開かれる。講師は鈴丈エステートサービス代表取締役の青木邦啓氏とカルチェカガン代表取締役の河岸健吉氏。
 青木氏が担当する第1部「今後の貸ビル経営―資金繰りの改善策」では、賃料水準の回復が長期的に望めない中で、借入金の返済負担が重くのしかかっているオーナーに対し、保証金返還、機械設備改修費などイレギュラーな出費への備えも含め、その対応策を解説する。一方、河岸氏の第2部「上手な解約処理とテナント引き留め策の実務」では、依然止まらない解約、家賃の値下げに対応せざるを得ない現場から、少しでも有利な解決を目指す交渉術について事例を交え解説する。
 料金は1名につき2万5000円。




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