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大和ハウス/西部ガス 福岡市に賃貸用研究開発施設 研究・商業・集合住宅の複合拠点を開発

2023.03.27 10:35

 大和ハウス工業(大阪市北区)と西部ガス都市開発(福岡市博多区)は、福岡市西区九大新町で研究開発次世代拠点「いとLab+(いと・らぼ・ぷらす)」を28日に竣工、4月8日に開業する。
 同施設は、敷地面積3万1224・68㎡、延床面積2万8296・86㎡。研究開発棟、商業棟、店舗棟、物販棟、賃貸住宅棟で構成される複合研究開発次世代拠点。
 延床面積約9000㎡の研究開発棟には、レンタルラボ32室とレンタルオフィス31室、コワークスペース、会議室などを設置。部屋の分割や拡張も可能で大企業からスタートアップ企業まで幅広い業種・規模の企業が入居でき、様々な研究開発に対応できる。レンタルラボは101・49~133・84㎡で、オフィスは40・08~163・41㎡とし、正晃(福岡市東区)が主体となって実験機器の共有や研究資材の共同購入など、持続的な研究活動の推進に向けたサービスの企画立案を行う予定。九州大学の産学連携部門「オープンイノベーションプラットフォーム(OIP)」の入居が決定している。研究開発棟に入居する企業との連携も見込める。
 商業棟には休息時間や食事を楽しめるよう、ライフスタイル提案型書店「九大伊都 蔦屋書店」を設置。さらに、ベーカリー、学習塾など8店舗が出店し、近隣住民の交流の場としても活用可能。
 店舗棟に入居するフードホール「ITO GRAND」には、炭火や薪火で焼き上げる肉料理のイタリアン「RODEO&cafe」や恵比寿の予約困難な和食店「米ル~土鍋ごはんとお万菜~」など8店舗が出店。ルーフトップの「ITO SKY」ではバーベキューを楽しめる。
 物販棟には、ベガコーポレーションが運営する家具・インテリアのECサイト「LOWYA(ロウヤ)」初の実店舗が開業する予定である。
 総戸数537戸の賃貸住宅棟は、約18㎡、約20㎡、約28㎡の家具・家電付きワンルームマンションで、食堂や交流ラウンジも設置される。

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