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アペル ビルの窓ガラスを収益スペースに転用街の情報発信ターミナルとしてビル活用

2006.03.27 17:14

 「ビルの窓を情報発信ターミナルに…」。コンテンツプロバイダーのアペル(東京都中央区)は、ガラス面などに映像を投影し、その画面をタッチパネルとして操作できる「アイコレクション」を4月から発売する。街の情報発信源としてビルの窓を広告スペースとして利用できるという。
 「アイコレクション」は、ユビキタス・ネットワークを代表するRFID技術とタッチパネル端末を組み合わせた情報ターミナルで、ほしい情報を簡単に引き出せるのが特徴である。
 「6歳〜90歳までの誰もが気軽に使えて楽しめる情報伝達方法として開発しました」(島崎氏)
 システムを導入する駅やビルでは、周辺の飲食店や物販店などの情報やプロモーション映像を発信することができ、アペルと協力関係にある広告代理店と連携することで広告収入を得ることが可能である。
 広告料金は1件につき年間60万円前後、50クライアント程度の確保を目指す。PR映像はテレビ局や業界で実績を持つプロが撮影し、撮影料は年間利用料金に含まれる。システムの営業担当者は、「一般の飲食店や物販店にとっては、プロモーション映像を作成できるのが目新しく、価格的にもお得感があるのでは」と、クライアントの確保について自信を覗かせる。大きな交差点付近のビルや繁華街周辺のビルなら、広告は集めやすいという。
 なお、情報端末には、液晶パネルを使用するものと、プロジェクターでガラス面に投影するタイプがあり、駅構内やビルの柱や壁に設置する場合は液晶パネルを使用、設備設置には300万円〜500万円の初期費用が必要だ。
 既に台東区浅草のビルや福岡県の大型ショッピングセンターでの採用が決定しており、同社では本年度1000台を目処に販売を行っていく。

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