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日本GLP 専用施設で初進出

2021.10.18 11:24

 8日には、沖縄県浦添市において同県第1棟目となる物流施設、「GLP 沖縄浦添」を着工した。
 同施設は、耐震・鉄骨造、地上4階。敷地面積約2万9000㎡、延床面積約6万2000㎡で、2023年2月の竣工を予定している。シンバホールディングス(沖縄県浦添市)傘下で沖縄県下最大規模の物流会社である、あんしん(沖縄県浦添市)が専用施設として一棟全体を利用する。
 県内最大規模の物流施設として、あんしんと協働で開発を計画してきた。日本GLPの物流施設開発・運営における実績やノウハウが評価され、あんしんがかねてより推進してきた「あんしん沖縄ロジスティックゲートウェイ構想(仮称)」の基幹施設として活用される。
 沖縄県の物流の玄関口である那覇市に隣接する浦添市に立地。浦添北道路・臨港道路浦添線の開通により、物流適地として注目されている。重要港湾の那覇港から約8km、那覇空港からは約11・5kmとアクセスに恵まれ、県内の広域配送拠点として期待されている。
 施設の特徴としては、3階へのスロープを設けることで2フロア(1・2階、3・4階)での効率的なオペレーションを実現。加えてバースの設置階である1・3階はブレースのない構造とすることで、搬入出業務の効率化を図る。あわせて様々な荷物に対応するため、重量物や大型パレットに耐えうる床荷重に設定。垂直搬送機や貨物専用エレベーターの設置により、縦搬送能力を強化する。また、就労環境への配慮としては、カフェテリアの整備など、快適性の向上を図る。BCP対策としては非常用発電機および電気室を上層階に設置するなど、万一の高潮などへの備えも万全。防錆や強風対策など、気候風土に合わせた設計で耐久性も高めている。
 日本GLPは引き続き、カスタマーのニーズに沿った最適な物流オペレーションと付加価値の高い物流施設を提案していくとしている。

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