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日本GLP 物流施設開発を加速化 千葉県流山市で延床12万㎡

2021.10.18 11:23

 日本GLP(東京都港区)は11日、千葉県流山市において物流施設「GLP ALFALINK 流山7」を着工した。開発地は都心から約25km圏内に位置。常磐自動車道「流山」ICに近接するとともに、国道16号線にもアクセスが容易なため関東に向けた広域配送拠点として優れた立地となっている。
 今回着工したのは、日本GLPが同市で開発中の8棟からなる日本最大級の物流施設「GLP ALFALINK流山」の1棟。約5万4000㎡の敷地に免震・PC造、地上4階、延床面積約12万㎡の物流施設が誕生する。これまでにも日本GLPの施設を利用しているリピートカスタマーが入居し、専用施設として一棟全体を利用する。竣工予定は2023年5月。
 特徴としては1階に入出荷をスムーズに行える両面バースを備え、天井高を標準よりも高くすることで自動化・省人化をはじめ最新のテクノロジーを利用した庫内作業にも対応できる仕様とした。また、全館に空調設備と大型シーリングファンを設置して働きやすい庫内環境を整備。車通勤者が多いことが見込まれるため、自走式駐車場を設け利便性を高めている。
 さらに、食事を提供する厨房に加え、カフェテリアやコミュニケーションスペースを設置。交流が生まれるエリアをつくることで、より快適で豊かな就労環境を提供する。そのほか、「GLP ALFALINK 流山」の共用スペースとして整備された様々なアメニティ、施設、サービスも利用できる。
 BCP対策としては、免震構造に加えて受変電設備の冠水対策により地震や洪水からの被害を軽減。環境面では太陽光発電を設置する予定で、再生エネルギーの利用を推進する。
 なお同施設の開発は、GLPがカナダの公的年金運用機関と2016年2月に50%対50%の出資比率で設立した合弁事業、「GLPジャパン・デベロップメント・ベンチャー2.」による開発物件となる。

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