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GLP 商業施設・物流施設・公園の一体的開発をスタート

2021.06.14 16:11

 日本GLP(東京都港区)が、物流施設と商業施設、公園、グラウンドなどを一体的に整備する開発プロジェクトに乗り出す。
 同社は大阪市東住吉区矢田南部地域における開発事業者に選定され、5月31に大阪市と協業について定めた基本協定と土地建物売買契約を締結した。開発計画は「GLP大阪市東住吉区まちづくりプロジェクト」と命名され、投資総額は約188億円、開発面積は5万6000㎡。完成は2026年5月を予定する。
 西側は地域ににぎわいをもたらすエリアとして物流施設2棟と商業施設のある「にぎわいゾーン」。東側は「憩いとうるおい・スポーツゾーン」として「矢田教育の森公園」を移設し、新たに公園を整備する。
 西側の「にぎわいゾーン」に建設される物流施設は北棟と南棟の2棟からなり、北棟は敷地面積1万4539㎡、延床面積3万1306㎡、地上4階。南棟は敷地面積1万7353㎡、延床面積4万㎡の地上4階。商業施設は敷地面積3401㎡、延床面積3954㎡、地上2階で、スーパーマーケットやドラッグストアなどの物販・サービス、カフェなどを誘致する構想。利便性の高い居住環境を目指す。
 東側に整備される「憩いとうるおい・スポーツゾーン」には、「矢田教育の森公園」を整備。完成後は大阪市が保有・運営を行う。フットサルコートやスケートボード場なども設置し、地域住民がくつろぎ、楽しめるエリアを提供する。
 BCP(事業継続計画)対策として、物流施設・商業施設には太陽光発電や井水・雨水の活用など、環境負荷軽減への取り組みを計画。災害時には一時避難施設として利用できる機能を備え、地域の方々の安全・安心をサポートする。さらに、水害時を想定して、地域自治会や行政と物流施設を避難場所として利用する協定の締結も検討している。
 今後の建設計画は公園、道路、整地などの基本設計を2021年6~9月、道路、水路、整地などの実施設計を22年1月から開始し、2023年2月より既存建物解体工事ならびに公園整備工事、道路等の各種インフラ工事を含む造成工事ののちに、25年1月~26年6月に施設の建設工事を行う予定。

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