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「東京ポートシティ竹芝」レジデンスタワー竣工 在宅ワークをサポートするラウンジなど完備

2020.07.06 16:28

 東急不動産(東京都渋谷区)と鹿島建設(東京都港区)が開発中の「東京ポートシティ竹芝」のレジデンスタワーが6月30日に竣工した。「東京ポートシティ竹芝」は両社が国家戦略特別区域計画の特定事業として共同開発中の複合施設で、レジデンスタワーの賃貸管理・運営は東急住宅リース(東京都新宿区)が行う。
 レジデンスタワーは、敷地面積3434㎡、延床面積1万9357㎡、地上18階。レジデンス、シェアハウス、サービスアパートメントの3タイプ、計262戸の住居からなる。入居者は顔認証とスマートロック機能により、エントランスからエレベーター、玄関までタッチレスで行き来が可能。また、住戸内の家電・給湯器操作やラウンジの混雑状況確認など、タワー内の各種サービスを1つのアプリに統合することで快適な暮らしを提供する。「FITNESS ROOM」や「DIY-LOUNGE」など、入居者の趣味や娯楽、仕事までを充実させる共用施設・サービスも備えている。
 なかでも特徴的なのが、シェアハウス入居者限定の「WORK-LOUNGE」。緑に囲まれた環境で集中して仕事や読書ができるスペースを備えた。在宅ワークをはじめとした多様な働き方をサポートする。東急不動産が推進する、緑を取り入れた新しい働き方をデザインする「Green Work Style」に基づき、リラックス効果に加えワーカーの生産性や作業効率の向上を促す環境を構築する。さらに、オープンキッチン付きのダイニングスペース、靴を脱いでくつろげる小上がりスペース、読書や映画鑑賞ができるソファースペースを備えた。入居者同士のコミュニケーションの活性化も期待できそうだ。
 一方、「東京ポートシティ竹芝」の基幹を担うオフィスタワーは5月29日に竣工しており、9月14日に開業することが発表された。敷地面積1万2156㎡、延床面積18万2052㎡、地上40階地下2階で、撮影スタジオや500名収容の多目的ホールなども擁する。商業エリアの「竹芝グルメリウム」では、人とロボットが一緒に働くローソンの新店舗をはじめ、21店舗のテナントが決定している。
 最先端のテクノロジーを活用した都市型スマートシティの実現により、新たな国際ビジネスの拠点となることを目指す「東京ポートシティ竹芝」。ウィズコロナ下への対応も注目したいところだ。

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