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アズビル 従業員の安否確認を支援

2014.07.21 17:50

 アズビル(東京都千代田区)は大規模事業所向けセキュリティシステム「savic―net TM FX2 セキュリティ」に「安否情報出力機能」を追加し、今月17日より販売している。安否情報出力機能は災害発生時に誰が事業所内に滞在しているかの在場者情報を本社などに送信し、迅速、かつ正確な従業員の安否確認を支援する。
 平成23年に発生した東日本大震災以降、企業のBCP(事業継続計画)に対する関心や、従業員の安否確認や安全確保へのニーズが高まっている。こうした背景から同社は入退室履歴を活用した新機能を開発し、本年2月に中小規模事業所向けセキュリティシステム「savic―ssEZ TM」に追加、そして今般、大規模事業所向け「savic―net FX2 セキュリティ」に追加した。新たに追加する「安否情報出力機能」は、「savic―net FX2 セキュリティ」より、一定周期および地震警報システムや自動火災報知設備からの災害信号受信を機に、システム内に保持している在場者リストのデータを、事前に設定した3カ所の他拠点にネットワーク経由で送信する。災害発生時にネットワークが切断されても、一定周期の送信により最新の在館者を確認することができる。また、同システムは現地での点呼確認に活用することも可能。災害発生時に在館者がカードリーダで照合操作を行うことで、在館者リストに「確認済み」の情報を加えて一定周期で情報を送信する。この情報により確認済みでない個人を特定でき、優先して安否確認するなどの対策指示を行うことができる。
 「savic―net FX2 セキュリティ」は制御ゲート(扉)数1200、最大ユーザ登録10万人、ネットワーク対応型のセキュリティシステム。ネットワークを介してビルディングオートメーションシステムや情報システム、映像監視システムとの統合が可能であり、多様なニーズに柔軟に対応することができる。平成18年に販売開始以降、大規模オフィスビルやホテルなど400件以上に導入されている。

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