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アドバンス・シティ・プランニング ビルオーナー向け情報サイトを開設

2016.03.07 12:50

リーシングを踏まえた新築計画を提案
 ワンフロア約50坪以下を中心としたデザイン性の高いオフィス・店舗物件紹介サイト「AZplus」を運営している総合不動産会社のアドバンス・シティ・プランニング(東京都港区)は先月1日、同サイトの新たなコンテンツとしてビルオーナー向けの情報サイト「AZplus Owners」を開設した。
 企画リーシング課課長の中村和則氏はサイト開設について「これまで入居物件を探すテナント候補に特化した情報発信を行っていたが、当社の強みはリーシングだけでなく、設計時のプランニングからリーシング、竣工後のビル管理・ビルメンテナンスまで一気通貫で高品質のサービスを提供できる点にある。当社の取り組みを広くビルオーナーに周知することが狙い」と説明する。
 昭和59年に設立した同社は建築設計事務所としてスタートし、これまで多くの商業・オフィスビル、マンション等の建設に携わり、リーシングや管理業務も受託してきた。多角的なサービスを展開する一方、情報発信が弱く、新規顧客層の開拓は限定的だったという。そのため、6年前から開設し、アクセス数が豊富な「AZplus」で情報発信を強化しようと考えたのである。 
 「これまでもビルオーナーから直接相談が寄せられることも多いが、新築物件を建設した後にリーシングや管理のみを依頼される。こうした場合、エリアの需要に合致した建物を計画しておらず、リーシングに苦戦するケースが多い。新築計画からリーシングに強い当社が参画することで資産価値の高い建物を提供できると考えた」(企画リーシング課 主任 佐藤 絢子氏)
 新築時にはテナントニーズに関する綿密なマーケティング調査を実施し、建物用途・仕様を決定。同時並行でリーシングを行い、竣工前には「ほぼ入居テナントが内定している」(中村氏)ことが多いという。さらに管理規約や原状回復基準、引き渡し基準等を策定してくれる。こうした対応から現在の同社管理物件の稼働率は常時97%以上を維持している。

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