不動産トピックス
今週の一冊
2025.12.08 10:51
顧客・従業員とのつながりが競争優位となる新時代の事業戦略
コミュニティ経営の教科書
著者:高田優哉/黒田悠介
出版:翔泳社
発行:2025年10月20日
価格:2000円(税別)
著者の高田氏と黒田氏は、2018年に設立したベンチャー企業「コミューン株式会社」のCEOとラボ所長にあたる。同社では「信頼起点経営」に根差したコミュニティサクセスプラットフォーム「Commune」を展開。カルビーやLIXILをはじめとした大手企業や自治体のファンコミュニティから社内コミュニティまで、多くのコミュニティ拠点の創出に携わってきた。本書では高田氏、黒田氏の持つノウハウをもとに、コミュニティ経営にまつわる実践的な内容を盛り込んだ。
第一章では「そもそもコミュニティ経営とは何か」という基本的な問いに向き合う。その答えの一つとして挙げているのが「自分ごと化する」。もともと粉と水だけで作れることが売りだった「ホットケーキミックス」にあえて卵を混ぜる工程を入れたことで売上げが伸びた事例を取り上げ、強い愛着とオーナーシップを持つことが会社と顧客、あるいは会社と社員の間におけるエンゲージメント形成につながり、事業に好影響を与える等の効果が期待される。
新しい事業戦略を視野に入れるビジネスパーソン、ブランディング・マーケティングのプロジェクトリーダーなどにお勧めしたい一冊。



