不動産トピックス
【第27回不動産ソリューションフェア&シンポジウムみどころ】セミナー「テナントビルにおける電気料金の課題解決」
2025.10.08 09:50
電気料金自動検針システム「ECO-TENANT」提案
昨年に続き今年も電気設備の改善や保安管理、省エネ支援などをトータルにサポートできる日本テクノ(東京都新宿区)が出展する。11時40分からは「テナントビルにおける電気料金の課題解決」と題したセミナーも開催する。
同社は電気に関する総合サービスやソリューションを不動産オーナー(ビルオーナー)向けに提案しており、「電気の見える化」や「電気の解る化」を通じて、生産性向上・業務改善の支援、省エネ化につなげてきた。電気に関する問題であれば、川上から川下までまとめて対応できることが強み。オフィスビルや商業施設などを保有・管理するビルオーナーおよびデベロッパーに向けては、電気料金自動検針システム「ECO―TENANT」を提案。スマートメーターを設置することで、電気料金の使用状況などを明確に把握。検針・請求・回収業務の負担をまとめて解消できる。オーナーだけでなくビル管理会社にとっても業務負荷の解消につながることから、ここ数年注目されている。
今回の出展およびセミナーでは前述の自動検針システムを主軸に、高圧受電設備における電気検針業務の負担軽減などを提案する。一括での受電設備の場合、ビル全体での電気使用量しか把握できないため、オーナーやビル管理会社がテナントへ電気料金を個別に算出して請求している。算出方法もオーナーやビルによって異なり、電気使用量の少ないテナントが他のテナントの影響で多く支払うケースもあった。そのため、テナントが不透明さを感じることも少なくない。
一方従前のオーナーから引き継いだ新規のオーナーが、算出方法に納得していないケースもある。10年以上も前の算出方法を続けていると、中にはオーナーの支払い額(負担の割合)が高額になる場合もある。個別検針や算出および請求業務も負担が大きく、読み間違いなどによるヒューマンエラーも少なくない。そんなオーナー等に対して、同社は子メーターでのスマートメーター化を提案。ECO―TENANTにより目視での検針作業はなくなり、テナントごとに電気料金を個別で算出。正確かつ煩わしい業務も解消できると好評だ。ちなみに設置するスマートメーターの有効期限管理・更新は日本テクノが行う。
セミナーに登壇し講演する営業本部 営業推進部の人見幸夫氏は「ECO―TENANTであれば電気料金の回収業務からも解放されるため、オーナーにとっては手離れとなります。電気料金の支払いが滞納気味のテナントや料金の明確化・公平化をもとめる企業にも好ましいサービスです。セミナーでは、実際に導入した事例を2つほど紹介します。自社のテナントビルをイメージしながら、聴講してはいかがでしょうか。今後電気料金が値上がりすることも予想されていますので、今のうちに備えておくことが好ましいと思います」と語った。
<週刊不動産経営10/6号掲載>