不動産トピックス
【第27回不動産ソリューションフェア&シンポジウムみどころ】セミナー「女性社長が考える生き残りを懸けた圧倒的な差別化不動産」
2025.10.08 10:34
Tender Living(東京都世田谷区)は東京自由が丘で不動産仲介等を営んでいる。今回のセミナーでは代表取締役の中村マリア氏が登壇する。講演のテーマは「女性社長が考える生き残りを懸けた圧倒的な差別化不動産」。
「不動産業」と「不動産物件」の2つのトピックを取り上げ、いかにして他社と差別化を図っているか、実例を交えて解説する。
「不動産業」での差別化のひとつが、女性スタッフのみの起用だ。「女性スタッフが対応してくれる安心感」、「気軽に入りやすい雰囲気」など高評価を得ている。店舗に常時スタッフが在席する体制をとっており、「不動産屋が閉まっていて入れない」という機会損失を防いでいる。Googleマップ上の口コミから来店に至るケースが多いため、顧客に積極的に口コミを書いてもらうことで集客につなげている。
「不動産物件」の差別化では、女性専用のアパートやマンションの管理を行っている。少子化による空室増が課題となる中、中村氏は「女性の一人暮らしの増加」という社会変化に注目。特化型の物件管理を進めることで、空室リスクの軽減と安定的な賃料収入の確保を目指している。
内見時や契約締結時、鍵の引き渡し時などに、仲介会社任せにせず、入居者に必ず一回は直接会うことを心掛けている。この丁寧な対応が入居者との信頼関係構築につながり、またオーナーにとっては「質の高い入居者」が自物件に入居してくれるという安心感につながるという。
DX化やAIの進化により、不動産業界を取り巻く環境は日々変化している。こうした中で生き残っていくための戦略は、同業者にとっても貴重なヒントとなる。また「差別化された不動産運用」を求めるオーナーにとっても、必聴の内容ではないだろうか。
<週刊不動産経営10/6号掲載>