不動産トピックス
【第27回不動産ソリューションフェア&シンポジウムみどころ】セミナー「賃料を上げていくための訴訟への取り組み」
2025.10.03 17:11
賃料改定の訴訟を具体的に解説
日本有数の繁華街・「渋谷」駅前に立地する「渋谷駅前会館(飯島ビル)」を所有する飯島興業(東京都渋谷区)。
「渋谷駅前会館(飯島ビル)」は1961年竣工の商業ビル。テナントはパチンコ店やクリニック、美容、カラオケ店など。4月には屋上にLEDビジョン広告を設置した。
今回のセミナーでは専務取締役の飯島朋央氏が登壇し、「賃料を上げていくための訴訟への取り組み」について講演を行う。飯島氏は賃料増額の裁判を幾度も経験しており、オーナーとしての立場から賃料改定に向けた具体的なアプローチを紹介する。
現在の賃料が市場価格と比較して乖離がある場合、賃料の値上げを行う必要があるが、交渉は困難を伴うことが多い。テナントの退去後に新規テナントを募集する際、または既存テナントとの定期借家契約が終了し新たに契約を締結する際は、市場価格に近い賃料を設定できる。だが既存テナントと普通借家契約をしている場合は、更新時に増額の合意が得られないケースが少なくない。
飯島氏は「話し合いで合意できることが理想的ですが、そうでない場合には訴訟を行うことになります」との現状を明かす。
「訴訟とはあくまで合理的解決のプロセスなので、怖いことでもなんでもないですよということをお伝えしたいです」とし、賃料増額に関する裁判の実際の流れや手続きについて話す予定だ。数字や実例を交えながら、来場者に具体的なイメージを伝える。
賃料改定の訴訟について、実践的な知識とアプローチを学べる貴重な機会。賃料が気になるオーナーにとって、一聴の価値ありではないだろうか。
<週刊不動産経営9/8号掲載>