不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2024.04.08 10:27

グローバルエージェンツ 「HOTEL GRAPHY 渋谷」開業
 グローバルエージェンツ(東京都渋谷区)は、国内12棟目となるホステルホテル「HOTEL GRAPHY (ホテルグラフィー)渋谷」を先月開業させた。
 同社は全国に6ブランドのブティックホテル、ライフスタイルホテルの「LIVELY HOTELS」を運営している。「自分をアップデートできる場所」をコンセプトに、細部まで設計された機能デザインにより非日常感やワクワク感を演出。海外ホステルで見られる自由でラフな空気感を感じられる点が大きな特徴だ。
 今回開業した「HOTEL GRAPHY 渋谷」は、JR「渋谷」駅新南口から徒歩7分、各線「渋谷」駅から徒歩9分に立地。渋谷~代官山間の東急東横線高架跡地に開発した。
 客室タイプは、通常のユニットバスがついた客室、ホテル内の共用シャワールームの利用を想定した水回りのない客室、ドミトリーの客室を用意。ホステル好きからホステルの雰囲気だけ味わいたいという利用者まで、幅広く利用できる客室構成とした。
 個室タイプは、「レール」をキービジュアルとして、東横線の線路跡地という歴史をデザイン。間接照明で照らされた2本のレールの内側の油画にインスパイアされたアクセントウォールが室内を鮮やかに彩り、非日常感を演出する。ドミトリータイプには2段ベッドを3台設置し、ホステルの醍醐味である多様な宿泊者との出会いを楽しめるのが最大の魅力となる。
 1階ではグリルを主軸としたアメリカンダイナー「Graphic Grill & Bar(グラフィックグリルアンドバー)」を営業。店名である「グラフィック」にもある通り見た目にも楽しい料理やドリンクを展開。 “掛け算で遊ぶ”をコンセプトに、グリルを中心としたモダンアメリカンを提案する。また、4階ではコワーキングサービス「.andwork(アンドワーク)」が今月15日より営業を開始。個人事業主からリモートワーカーまで幅広いワークプレイス需要に応える。
 開業からひと月が経ち、稼働率は86・6%と好調。訪日外国人客が全体の65%を占め、そのうち半数以上がアメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、カナダなどの欧米諸国からの旅行者という。

TKP イオンモール羽生にホテルを初出店
 ティーケーピー(東京都新宿区、以下TKP)は、イオンモール(千葉市美浜区)と、イオンモール羽生「nONIWA(ノニワ)」内において、宿泊施設「TKPコテージホテル」(仮称)を新設。来年4月より運営開始する契約を締結した。なおTKPはショッピングセンター内でのホテル出店は初となる。
 「nONIWA」は、イオンモールが提案する、屋外で広場一体型となった商業施設の新コンセプト。「お客さまの多様な生活スタイルや趣味などに深く関わる専門店との出会い」、「人と人がつながる時と場」、「ここちよい広場・環境」を軸に、販売・体験・交流を通して新しい価値を提供することを目指している。
 イオンモール羽生は東武伊勢崎線、秩父鉄道線「羽生」駅から車で15分、羽生ICより車で20分に立地。同施設はモールを中核として、緑豊かな敷地を含めた一体的な活性化推進羽生GRAND PARK事業が推進されている。その中でイオンモールの新コンセプトである「nONIWA」の第1号施設「HANYU nONIWA」が先行オープンしていた。
 TKPは、法人企業の宿泊研修と個人利用、双方が利用できる施設として全国に20棟の宿泊施設を運営している。今回はイオンモール羽生の「HANYU nONIWA」内にて、トレーラーハウス型宿泊施設を建設・運営を担うとした。契約総面積2000坪、羽生の豊かな自然をゆったりと楽しむことをコンセプトとし、ペットと宿泊が可能な客室を含む全30室のコテージホテルとなる。
 オプションや利用方法としては、「デイユース、日帰りBBQ」、「ペット同伴で宿泊可能な客室(一部の客室のみ対象予定)」「サウナ、エステといった他テナントとのコラボレーションによる宿泊プラン」、「イオンモール羽生内の大型ホール利用による企業向け研修」、「セルフタープ、BBQセット、キックボード、子供用プール、レジャー用品、テントなど」を想定しているという。

マイステイズ・ホテル・マネジメント 宮崎県初の拠点運営開始
 マイステイズ・ホテル・マネジメント(東京都港区)は4月16日より、「ホテルマイステイズ宮崎」の運営を開始する。「ホテルマイステイズ」ブランドでは、九州エリアで7棟目、宮崎県へは初出店となる。
 同ホテルは、JR「宮崎」駅から徒歩約15分、「宮崎空港」から車で約20分、宮崎県庁まで徒歩約10分と官公庁が集まるエリアに立地。約1100店が軒を連ねる宮崎最大の繁華街「ニシタチ」の一角に位置し、出張・観光の拠点として便利なロケーションとなる。
 ホテルの1階にはコンビニエンスストアが開業。館内のレストランでは、宮崎ならではの食材をふんだんに使った宮崎の郷土料理をはじめ、40種類以上の朝食メニューを揃える。
 ビジネスはもちろん、スポーツイベントの観覧の拠点まで、宮崎観光の拠点として幅広く利用できることが魅力。改装工事は今春から着工し、順次リニューアルを予定している。

アパホテル 「アパホテル 福岡行橋駅前」フランチャイズホテルとして開業
 アパホテル(東京都港区)は、「アパホテル 福岡行橋駅前」について、竹下コーポレーション(佐賀県佐賀市)とフランチャイズ契約を締結し、4月1日に開業した。
 立地はJR「小倉」駅から特急電車15分の「行橋」駅東口徒歩3分、東九州自動車道「行橋IC」から車で7分、北九州空港から車で25分。電子・機械産業や自動車産業を中心とした工業集積地にあり、東九州自動車道苅田北九州空港インターチェンジ、国際貿易港である苅田港、24時間運用可能な北九州空港と複合的な物流インフラが整備されている。
 規模は地上7階建て、総客室数は74。今回の開業により、福岡県内のアパホテルは12拠点、2868室となる。

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