不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2023.12.25 10:03

■茨城県大洗町で築39年の元酒屋をリノベーションし開業した複合宿泊施設「波と月」。かつて酒屋として営業した1階は飲食店に改装。1階の奥の間と2階は1日1組限定の民泊施設として運用されている。建物後方の中庭にはテントサウナと水風呂があり、海のレジャーを楽しんだ後はサウナでととのい、身も心もリフレッシュすることができる。設計・施工を担当したJapan asset management(東京都品川区)の代表取締役・内山博文氏は「中には焚火ができるスペースもあり、ここでしか味わえない宿泊体験を提供します」と述べている。

■みなとテックス(東京都中野区)では、毎月のエネルギー使用量や電気料金の明細などから電気料金の削減に向けた省エネ診断を無料で行っている。省エネ効果の高い対策として挙げられるのが、既存の設備機器を高効率の最新機器に更新する「設備改善」である。代表取締役の清野恭弘氏は「照明器具では電球型蛍光灯をLEDに変更するだけで約34%もの消費電力削減につながります」と話す。
 同社がLED化を手掛けた東京都江東区の私立中学・高校の事例では、校舎などの照明器具全2030台をLEDに更新。電気料金は年間で約191万円の削減を達成した。  「CO2排出量も年間約51トン削減する計算です。コストメリットの面だけでなく、環境面においても電気料金削減への取り組みをご検討頂きたいと思います」(清野氏)

■東京建物(東京都中央区)は今月6日、東京スクエアガーデンのコンベンションホールにて、「RegenerAction Japan 2023」を初開催した。
 Regeneration(リジェネレーション)とは、資源・環境を保存し続けるだけでなく、生態系や社会を積極的・持続的に回復・再生することを重視したアプローチのこと。「サステナブル」を発展させた次のフェーズとして、ヨーロッパを中心に広まっている考え方だ。
 同イベントは、イタリアを中心にリジェネレーションにつながる活動を進めるFuture Food Institute、食を通した活動を行う一般社団法人のTOKYO FOOD INSTITUTEとの共催により実現。リジェネレーションの思想や実践を東京に取り入れることで、世界の新たなロールモデルとなる「Regenerative City Tokyo」を実現していくことを目的としている。
 東京都 政策企画局技監の安部文洋氏の他、Future Food InstituteのSara Roversi氏、建築家のMario cinell氏など、国内外を問わず多くのゲストスピーカーが登壇。リジェネレーションの見識を深める貴重な機会となった。

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