不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2023.05.15 10:27

アパホテル 東京・台東区にて16棟目をオープン 1階には無人コンビニも
 アパホテル(東京都港区)ではこのほど、東京・台東区で16棟目となる「アパホテル〈浅草 蔵前北〉」(全218室)を開業させた。
 同ホテルは、都営大江戸線「蔵前」駅、都営浅草線「浅草」駅から徒歩3分に位置。「浅草寺」など浅草の中心部へ徒歩圏内で、上層階のビュールームからは隅田川や浅草周辺の景観を楽しむことができる。また、羽田空港・成田空港へ乗り換えなしでアクセス可能であり、ビジネスのみならず、国内レジャー、インバウンド、イベント需要など幅広い宿泊需要を取り込んでいく。1階には24時間利用可能な無人型ミニコンビニ「スマートマルシェ」を併設している。
 客室設備は「新都市型ホテル」の最新仕様。アパホテルは、「Even Better! APA HOTEL―さらによりよく―」を掲げて宿泊者の利便性・居住性を追求し続けており、同ホテルでも新たに改良を行うことで、今まで以上に快適な客室空間へとイノベーションを行った。 最先端のIT開発として、1秒チェックイン機を導入することで、チェックイン手続きを大幅に簡素化することができる。また、利用者のチェックイン手続きを非接触でサポートする双方向ビデオ通話による「遠隔フロントシステム」を導入している。
 さらに、ルームカードキーを投函するとリアルタイムでチェックアウト処理が行われるエクスプレスチェックアウトポストも設置するなど、「非接触」、「待たない」、「並ばない」を実現したストレスフリーのアパオリジナルデジタルサービスを提供する。
 同社は台東区では、上野・浅草エリアを中心にドミナント戦略を図っており、現在16棟3663室が運営中となる。今後さらに上野エリアで2棟の開業を控えており、建築・設計中を含めると18棟4187室の展開となる。
 開業に際し、アパグループ社長兼CEOの元谷一志氏は、「アパホテルでは『1ホテル1イノベーション』『アパホテルはラボである』を掲げ、当ホテルにおいては、キャッシュレス決済対応のコインランドリーの導入やユニットバス内のシャワーホースなどを一部改良しており、小さなことであっても積み重ねていくことで、他のホテルとの差別化を図っていく。今年度もホテルの需要回復が見込まれるので、インバウンドのみならず様々な需要をしっかり取り込みコロナからのV時回復を図っていきたい」と話した。
 同社はまた、2022年11月からリニューアル工事を実施していた「アパホテル〈熊本桜町バスターミナル南〉」(全118室)で、ペット(小型犬限定)と一緒に宿泊できる「ステイウィズドッグルーム(stay with dog room)」の1室新設を含むホテル館内外の改装を行った。
 同ホテルはJR「熊本」駅から路面電車で約10分の熊本市の中心市街地に位置する。今回新設した「ステイウィズドッグルーム」は、西日本エリアのアパホテルとしては初めて。客室はフローリング仕様のツインベッドタイプで、ペットケージやペット専用アメニティーも完備している。
 同社は、全国最大級の719ホテル11万395室(建築・設計中、海外、FC、アパ直参画ホテルを含む)を展開している。2010年4月にスタートした「SUMMIT 5(頂上戦略)」を継承し、2022年4月より新たな5カ年計画「AIM5 ~APA Innovative Movement」を始動。アフターコロナにおけるニーズの変化やDX化の波を捉えながら、国内で圧倒的なナンバーワンホテルチェーンとなるべく、2027年3月末までにアパホテルネットワークとして15万室展開を目指している。

ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ 「THEシリーズ」フラッグシップ 名古屋・栄地区に春竣工
 三菱地所グループのロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(東京都千代田区)は、2024年春の開業予定としていた「(仮称)栄ホテル計画」(愛知県名古屋市)を、ロイヤルパークホテルズ「THEシリーズ」のフラッグシップブランドライン「アイコニック(ICONIC)」とし、名称を「ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 名古屋」に決定した。
 同ホテルは、敷地面積6862㎡、延床面積約1万4083㎡、地上33階、地下5階建て、客室(約250室)、レストラン(3か所)、バー、ラウンジ、サウナ、ジムを併設する。建築主は中部日本ビルディング、ホテル運営はロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ、設計・施工は竹中工務店。 
   今回、同ホテルが出店する「中日ビル」は、1966年より半世紀以上名古屋のシンボル的存在であり続け、再開発後の2024年春のグランドオープンにあたっても、非常に高い注目と期待を集めているスポット。名古屋・栄のランドマークとして、多くの人たちが楽しみ、憩い、働き、集う複合ビルとなり、栄エリアに新たなにぎわいをもたらす。 
 この「中日ビル」に出店する「アイコニック名古屋」は、三菱地所グループが中日グループとタッグを組んでプロデュースする日本のトップブランドホテル。日本の“おもてなし”の神髄を表現し、中部を代表するホテルとなることを目指していく。
 ロイヤルパークホテルズは、フルサービス型ホテル及びプレミアム宿泊主体型ホテル「THEシリーズ」を国内19カ所、4415室展開している。

草谷 オーベルジュタイプを開業
 草谷(島根県出雲市)では、オーベルジュタイプのホテル「kararako(かららこ)」を9月18日にオープンさせる。 
 同ホテルは、京都の割烹『東山 吉寿』監修の料理と、自然素材や工芸品、芸術作品を使った建築とインテリアデザインが特長。
 日本・出雲の文化や風土を最高の状態で味わうことができるよう、空間設計やインテリアデザイン、そして「Kararako」ならではの食事体験など、細部にこだわり丁寧に仕上げているのが特徴。ホテル全体のプロデュースはSUKIMONO(島根県江津市)、建築設計はMAMM DESIGN、ロゴ・サインのデザインはデザインスタジオSWIMMINGが手がけている。 
 全14室の半露天風呂付き客室(スイートルーム2室、デラックスルーム3室、スタンダードルーム9室)に加え、宿泊客専用のレストランや茶房、ラウンジスペース、一般客の利用も可能なバーも備える。
   食事は、2019年より2年連続で世界的グルメガイドにて一つ星を獲得し、多くのファンが訪れる京都の割烹『東山 吉寿』監修のもと、日本・出雲の伝統文化や旬の食材、そして料理人の技を、最高の状態で味わえる時間を提供する。

ミナシア 全168室施設をリブランド
 ホテル・レストラン事業を展開するミナシア(東京都千代田区)では、8月10日に静岡市葵区七間町にあるホテルをリブランドし「ホテルウィングインターナショナル静岡」としてオープンさせる。
 同ホテルは、JR「静岡」駅から徒歩13分に位置。再開発が進み新しい街並みと店舗が多数ある「七間町エリア」に隣接する。
 館内はフルリノベーションをし「とことん静岡」をコンセプトに、全186室の客室は、静岡の発展に大きな功績を残した武将や富士山、茶畑など自然をイメージしたデザインを採用した。
 静岡市は、全国に出荷されるおよそ8割のプラモデルを生産する知る人ぞ知るホビーの街。「もしもこの街がプラモデルだったら、どんな景色になるのだろう?」。そんな遊び心から生まれた地域創生プロジェクト「静岡市プラモデル化計画」に同ホテルも賛同し、館内サインやプラモデルに没頭できるコーナーを設置し、いたるところにプラモデルデザインを取り入れていく。朝食は「富士宮焼きそば」「黒はんぺん」「茶そば」「桜エビ」「しらす」など、静岡のご当地メニューや地元食材を取り入れて、和洋ビュッフェ形式で提供する。この他、焼き団子や名産の静岡茶が楽しめるコーナーも用意する。

ルートインジャパン グループ332棟目
 総合ホテルチェーン「ルートインホテルズ」を運営するルートインジャパン(東京都品川区)は、京都府舞鶴市にグループ店舗数332店舗目のホテルとして「ホテルルートイン京都舞鶴―西舞鶴駅前―」を開業させた。
 同ホテルは、「西舞鶴」駅より徒歩3分に位置し、無料の平面駐車場を完備。宿泊者へは朝食バイキング無料、天然温泉大浴場が利用可能。
 舞鶴赤レンガパークや日本海側最大級の海鮮市場である舞鶴港とれとれセンター等の観光施設へのアクセスも良好で、「京都」駅まで高速バス1本で約2時間、観光やビジネスシーンから様々な場面での利用を期待している。
 コンフォートルームでは、西川の「AiR」を導入しており、ルームシアターが無料で視聴できる。シングル、ダブル、ツイン、デラックスツイン、バリアフリールームなど多様な客室を備える。

ホテルアナガ スイートルームを新設
 淡路島のリゾートホテル、ホテルアナガ(兵庫県南あわじ市)ではこのほど、スイートルームをオープンさせた。
 同部屋は、広めのテラスにロングソファーを設えた内と外の空間を繋ぐための「つなぎ間」空間が特徴的な2階の客室。
   リビングには茶筒や鉄瓶、湯呑みなど日本各地の作家のものを集めたダイニングテーブルを設えている。
   寝室はアースカラーを基調にした内装で和紙や組子など日本的な素材を使った落ち着いた空間を演出。バスルームは開放的な作りになっており、バスタブ横のスライドドアを開放することで、景色を眺めながら入浴できる。
 同ホテルは、1987年7月1日オープン。敷地面積約2万5000㎡、建築規模は本館が地上2階、地下1階、ヴィラが述べ面積約5800㎡。

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