不動産トピックス
ホテル運営会社次の一手を探る
2023.02.13 10:57
ワシントンホテル フラグシップ店舗をリニューアル 睡眠理論追求したサービス
ワシントンホテル(愛知県名古屋市)では、2月5日に「名古屋栄ワシントンホテルプラザ」(全295室)をリニューアルオープンさせた。
今回のリニューアルでは、客室の内装デザインを刷新したほか、広い天板のワイドデスクを設置するなど仕事にも適したレイアウトへの改善や、ファミリーなど複数名で利用可能なコネクティングルームや、ツインルームの新設及び増設を行い、使い勝手の良さの向上を図った。
また、「快眠」をはじめとして、滞在中に快適な時間や空間を提供するため、睡眠専門家からのアドバイスを受け、身体への負担を軽減し熟睡をサポートする「エアウィーヴ」社のマットレスを全客室へ導入した。また睡眠理論に沿った「快眠」のこだわりを、寝具や設備・備品などで提供する。
朝食は、厳選した米と、それを引き立てる地域名産の食材を使用したバラエティ豊かなメニューをバイキング形式で用意する。
ロビーには待合用ソファや、人気の飲食店や観光地のほか、現地スタッフがピックアップした地元ならではのおすすめ店舗をマップ化した観光案内板を新たに設置した。
客室は、シンプルなデザインの中にも機能性を重視し、利用目的によって選べる各部屋タイプを用意。シングルルームは、140センチ幅のベッドと、広い天板のワイドデスクを設置。ツインルームは、バスルームとトイレが独立したセパレートタイプのツインや、ソファベッドを配置して3名で利用可能なツインなど、様々なタイプのツインを用意する。コネクティングルームは、ツインルームとシングルルームの2部屋を内ドアでつないだ客室となる。
睡眠専門家からアドバイスをうけた、睡眠理論に沿ったサービス(寝具・リラックス空間・入浴)を提供する。
「ワシントンホテルプラザ」は、1969年の1号店開業以来、53年の歴史を持ち、主要駅もしくは繁華街に近い「立地」と老舗としての「安心感」が評価されている。部屋タイプは、主にシングル、ツインの部屋を保有し、また、一部のワシントンホテルプラザには、飲食店や宴会場を併設し、幅広い顧客ニーズに対応。2023年2月現在、直営18ホテルを全国にチェーン展開している。
同社のビジネスモデルは、地主が建物を建てて、同社が20年の賃借をして、賃料を支払うマスターリース型が主。現在、一部は自社所有しているものもあるが、それは「よほど好立地で収益性の高いものでなければ手を出さない」という。
基本的に土地・建物を所有しないため、客室稼働率と客室単価の向上、運営コストの軽減が大きな鍵となる。
「ホテル近鉄ユニバーサル・シティ」全面改装
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのオフィシャルホテル「ホテル近鉄ユニバーサル・シティ」(大阪府大阪市)は、2001年の開業以来初の館内全面リニューアルを行う。
同ホテルは、創業当初より「パークをイメージした興奮と感動でいっぱいの非日常的な滞在ができる場所」を表現しており、今回の改装によって、利用客のニーズの変化や要望に応え、一層の競争力強化を図る。2023年7月までに、フロント・ロビーをはじめ客室、レストランにわたる全面改装を順次行っていく計画だ。
感動を創出する空間をコンセプトに、色彩豊かな活気あふれるスタイルを用いて、アートや個性的な家具をアクセントに、遊び心をインテリアに表現。全てのゲストがワクワク感を味わえる空間を演出する。
客室タイプは、ツインルームをはじめ、ダブルルームやトリプルルーム、コネクティングタイプなど幅広いタイプを用意。家族での旅行時にも快適に過ごせるよう、バンクベッド(2段ベッド)タイプや最大5名まで宿泊可能な客室、洗い場付きのバスルームも新設し、家族やグループなど様々なニーズでの旅行に可能な客室を拡充する。
ロビー部分は、シンプルで素材感の際立つ空間の中にアートや個性的な家具でアクセントをつけ、遊び心を演出。非日常的な滞在ができる空間を提供。
客室、ロビーに加えて、レストランやパブリックスペースなども順次改装を予定する。
小野写真館 M&Aによりログコテージを運営
ブライダル事業・和装レンタル事業・フォトスタジオ事業などを運営する小野写真館(茨城県ひたちなか市)ではこのほど、トップサービス(栃木県那須郡)と株式譲渡契約を締結、2月1日より那須ログコテージ「フィンランディア」を運営することとなった。
今回のM&Aは「温泉旅館(桐のかほり咲楽)」「赤ちゃんアルバムアプリ(BABY365)」「ゲストドレスレンタルECサイト(dressy)」に続く、コロナ禍で4度目のM&Aとなり、宿泊施設としては2施設目の運営となった。新たなエリア出店により宿泊事業とフォトウェディング事業の拡大を目指す。
同施設は、那須インターから車で10分に位置。豊かな自然に囲まれた6棟の貸切ログコテージ。全棟BBQスペース付で家族やカップル、友人同士での宿泊だけでなく、45㎡の多目的ハウスも配置する。同施設には今秋フォトウェディング事業「アンシャンテ那須」を併設予定だという。
「アンシャンテ」は、フォトウェディング専門スタジオとして2006年3月に茨城県ひたちなか市に1店舗目を開業。その後茨城県内に2店舗、東京都1店舗、神奈川県1店舗、静岡県1店舗と計6店舗を展開している。
同社は2020年10月に静岡県河津町に温泉旅館「桐のかほり咲楽」をM&Aにて譲り受け運営を開始し、同年12月より「アンシャンテ伊豆」を開業した経験を活かし、新たなエリアで宿泊事業とフォトウェディング事業の可能性を追求。また2023年内に「バレル式サウナ」の設置を予定している。
共立メンテナンス 銀座のド真ん中に「ドーミーインPREMIUM」
共立メンテナンス(東京都千代田区)では2月23日、「天然温泉 七宝(しっぽう)の湯 ドーミーインPREMIUM銀座」(東京都中央区)をオープンさせる。
同ホテルは、東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座」駅徒歩約4分に位置、12階建て(地下1階・屋上テラス)、客室数:全154室(シングル27室、ダブル99室、ツイン18室、和風スタンダード2室、和風スーペリア5室、和風デラックス2室、ユニバーサルクイーン1室)。
大浴場は、黒色で肌触りのよい「黒湯」の天然温泉を完備し、高温サウナと水風呂も男女ともに用意する。
最上階の12階には、ドーミーインの和風プレミアムブランド「御宿 野乃」をイメージした「和風プレミアムフロア」を設置。フロア一体が畳敷きで、客室には檜風呂を完備し、「和」の文化を基調とした空間を設えている。
朝食は、旬の食材を中心とした季節の和食御膳と約30種類の和洋バイキングを提供する。夜食には、ドーミーイン名物のあっさり醤油ラーメン「夜鳴きそば」、風呂あがりにはアイスや乳酸菌飲料を無料で提供する。
「ドーミーイン」とは、寮事業のノウハウから続く“我が家のような寛ぎ”と快適性を備えたビジネスホテルチェーン。「快適に、シンプルに、“住むホテル”」をコンセプトに、スタンダードなビジネスホテルや和風プレミアムブランド「御宿 野乃」などのブランドを展開。「ドーミーインPREMIUM銀座」を含め、国内90ヵ所、海外1ヵ所、計91ヵ所展開している。 運営会社の共立メンテナンスは1979年設立、企業の給食受託業務から事業を開始。その後「ヒューマンメンテナンス」の精神を基軸に、学生寮・社員寮「ドーミー」を運営する寮事業、ビジネスホテル「ドーミーイン」、リゾートホテル「共立リゾート」を運営するホテル事業、高齢者向け住宅「ドーミーシニア」を運営するシニアライフ事業、自治体と連携して公共サービスを支援するPKP(Public Kyoritsu Partnership)事業を展開している。
霞ヶ関キャピタル 標語に開発用地取得
霞ヶ関キャピタル(東京都千代田区)はこのほど、アパートメントホテルの開発用地を取得した。
同社は観光立国の実現や地域創生への貢献を目的にアパートメントホテルの開発に取り組んでおり、全国で展開を行っている。同案件はグループのホテルブランド「FAV HOTEL」の開発用地として取得したもの。
同ブランドは、3人以上のグループステイのために「広く、快適で、スタイリッシュ」な客室をリーズナブルな値段で提供するホテルブランド。
今回での取引先および取引価格については、取引先との守秘義務契約により非公表。
同社は、中期経営計画で「AUM(運用資産残高)を積み上げ、安定収益の加速を拡充させる」ことを成長戦略の柱としている。その一環として賃貸住宅を対象不動産としたレジデンシャルファンドを開始した。
ソラナリゾート プライベートドッグラン付きトレーラーハウス「Solna」2棟目
トレーラーハウスの製造から販売、運用まで手掛けるソラナリゾート(東京都千代田区)は、運営するプライベートドッグラン付きトレーラーハウス「Solana」の2施設目を栃木県日光市にオープンさせる。
全部で3棟のトレーラーハウス宿泊施設を配置、各部屋に「プライベートドッグラン」と「BBQができるウッドデッキ」を用意する。
施設はトレーラーハウス1棟に1ドッグランを完備しており、完全プライベートドッグランとして利用可能。 各トレーラーハウスにはバーベキューができるウッドデッキを配置。地元の料理を調達してきたり、持参した食材を調理することなどが可能だ。バーベキューグリル、ガス、食器類はすべて完備する。
例えば「Stanley(スタンレー)」という部屋は、世界の美しい公園ランキングにも選ばれたスタンレーパークより命名。スチールやアルミなど無骨な素材でコーディネート。グレーグリーンで空間にアクセントをつけているのが特徴だ。