不動産トピックス

クローズアップ オフィス家具編

2022.05.30 13:30

 サービスオフィスやセットアップオフィス等の貸し方が広まりつつあると、ビルオーナーもオフィス家具や什器に目を向ける必要が出てきた。昨今はSDGsも意識した家具が普及しているため、自社のデザイン性や快適性も考慮したオフィスでありながら環境配慮の構築も広まるだろう。

環境配慮+デザイン性 両面優れたオフィス家具 資源の有効活用や不用品・廃材を再生利用
 インテリアズ(東京都港区)は、「オルガテック東京2022」に出展した。「持続可能な開発目標(SDGs)」を意識した取り組みとして、資源の有効活用や不用品・廃材を再生利用したオフィス家具を取り揃えての展示となった。
 2011年設立で表参道にショールームを構える同社は、家具・照明・生活雑貨の輸入販売やインテリアデザインのプロデュースなどを展開している。扱う家具や商材は多種多様であり、取引先の約8割は法人となっている。そんな同社は今回の展示会で、昨年12月に発売したばかりの循環型素材「アルミハニカムパネル」を使用したサステナブルな新製品などを展示した。メーンの商品はアルミハニカムパネルを使用し、デザイナー・大城健作氏がデザインしたソファ「Spica」。素材のアルミニウムは軽くて丈夫、経年劣化にも強いなどの利点を持ち、再利用可能なサステナブルな素材でもある。更にパネル自体が構造体を兼ね備え、汎用性の高いことにも着目し開発を続けてきた。Spicaは、パネル自体を曲げるという新しいアイデアと独自技術により生み出された革新的なデザインが特長のソファである。
 また大理石などの加工工程中に出る端材を再利用した「BK table」、福島県産の杉の間伐材を再利用した椅子「FC chair」も展示した。BK tableは、4cm区画にカットした端材を貼り合わせてテーブルの天板に再利用。モザイク状のデザインが天板に表現されたテーブルである。一方「FC chair」は、福島県の震災後の復興を願い誕生したチェアー。公共施設をはじめ、様々な建物や用途に採用されている。この他にも、防臭や抗菌効果を持つ天然染料の藍でフレームごと染色した「SWEEPY AI chair」等も揃えている。
 営業本部の木村新治氏は「SDGsは単に環境配慮だけでなく、社会貢献や地域産業の持続性の促進なども含まれています。福島県産材の杉の間伐材を再利用した『FC chair』やフレームの藍染『SWEEPY AI chair』もその様な思いを込めたデザイン家具かつ取り組みです。またSDGsに対しての意識は、大手企業や外資系企業などで高く、特に外資系企業は移転やオフィスづくりの基本条件に含めて考えていることも特徴です。当社はこの様な意識に応えつつ、環境配慮+デザイン性にも優れた両面を強みに今後も展開して行きます」と語った。
 ちなみに関東エリアでは東京メトロ「表参道」駅から徒歩5分ほどに、大阪ではOsaka Metro「肥後橋」駅から徒歩2分の位置にショールームを持つ。商品が気になった方はショールームに足を運んでみるのもよい。

個室のブース型家具「プリウス」設置場所に合わせての導入可能
 ロータス(東京都港区)は個室のブース型家具「プリウス」を販売している。
 ロータスは室内の空間を創造する家具ブランド「Smart+」を展開しており、商品拡充の一環として組み立て式のテレワーク用ブース型家具「プリウス」を開発。急速に伸びていたテレワークやTV会議等のニーズとマッチし、問い合わせが急増。LED照明や換気設備、煙感知器、コンセント、遮音シートを標準採用。その他、ワイヤレス充電器や時間貸し用のスマートロックの組み込みなど、顧客のカスタマイズにも柔軟に対応可能だ。
 代表取締役の蓮見雅則氏は「カラーはブラック&ホワイト、ブラック&オーク、ブラック&チェリーがあります。設置場所のデザインに合わせての導入が可能です」と語る。

PAGE TOPへ