不動産トピックス

ホテル運営会社次の一手を探る

2022.03.28 10:54

カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント ”プロジェクトマネジメント”で熊本市街に出店 酒類・軽食揃えた「カンデオデリカ」サービス拡大
 カンデオ・ホスピタリティ・マネジメント(東京都港区)では、東急リバブル(東京都渋谷区)のプロジェクトマネジメントのもと、「カンデオホテルズ熊本新市街」(熊本県熊本市)を7月10日に開業させる。
 民間事業として熊本市の建築物における高さ規定が緩和された初の事例となる。同施設は、熊本市を代表する経済商業拠点である「アーケード商店街」と、2019年9月に開業した「桜町地区再開発施設」を結ぶ玄関口に位置し、新旧商業拠点の往来の要所となるエリアに位置する。カンデオホテルズとしては九州最大規模となる地上12階の大型旗艦施設。
 同ホテルは、「カンデオホテルズ菊陽熊本空港」「カンデオホテルズ大津熊本空港」「カンデオホテルズ福岡天神」「カンデオホテルズ長崎新地中華街」に続き、九州で5施設目、カンデオホテルズとしては24施設目となる。
   客室は、スタイリッシュなガラス天板のデスクを中央に配置し、ワークタイムの機能性を重視した「ビジネスデスクダブル」や、窓際に配置された小上がりソファをベッドとしても利用してもらうことで、3名でも宿泊可能な「ツイン」など、使い勝手の良さと居心地の良さを兼ねている。 
 また、客室内に露天風呂を備えた最上階の特別ルーム「プライベートスパ スイート」と、「プライベートスパ カンデオスイート」では、利用客のペースに合わせてゆったりと寛ぐことが可能。目的に合わせて選択できる17㎡~57㎡全13タイプの客室を用意することで、家族旅行はもちろん、出張や仲間同士の宿泊など様々なニーズに対応する。
 同社では、ホテル業界で唯一、開発型の全施設に最上階の露天風呂「天空のスパ(スカイスパ)」を完備する。 同ホテルでは、男女共通・オートロウリュ式のサウナを設置。展望露天スペースの中にサウナ室を配置するのはカンデオホテルズとして初めての試みで、展望露天風呂、サウナ、水風呂、外気浴をスムーズに繰り返すことができる。 
 サウナ室は、カンデオホテルズ史上最大規模となる男性15㎡・女性10㎡の広さで、男性16名、女性7名を収容可能。サウナ室の壁の一部をガラス張りにすることで、展望露天スペースが見渡すことができる。
 同社はまた、ホテル滞在の時間をより快適に過ごしてもらうため、新サービスとして大宮、京都烏丸六角で試験的に導入していたフロントでの飲食物の販売を、新たに東京新橋、東京六本木、大阪岸辺、神戸トアロード、南海和歌山、広島八丁堀、松山大街道、福岡天神の8施設を加え「カンデオデリカ」として本格スタートさせた。
 今後同社は、全国のカンデオホテルズチェーンで順次導入を予定している。
 「カンデオデリカ」は、15種類以上のワイン、地元のクラフトビールやソフトドリンクなどを取り揃えているほか、酒のお供やちょっとした軽食としておつまみなど、厳選したドリンク・フードをホテル内で購入できるサービス。
 仲間との「部屋飲み」や、ワーケーションや出かける前のアペリティフ、小腹が空いた時の軽食代わり、サウナ上がりの一杯にと、シチュエーションとその日の気分に合わせて購入することができる。 地域限定の酒も取り揃えているため、対象施設を巡って地域性を楽しんだり、旅の思い出として土産用に購入したりと様々な利用を期待している。

オリックス・ホテルマネジメント 新ブランド立ち上げ博多に第1号
 オリックス・ホテルマネジメント(東京都港区)では、「ORIX HOTELS & RESORTS」のオリジナルブランドである「CROSS HOTEL(クロスホテル)」のシスターブランドとして、カジュアル・ライフスタイルブランド「CROSS Life(クロスライフ)」を新たに立ち上げる。
 「クロスホテル」は、2007年開業の「クロスホテルサップ音」以降、大阪、京都、「クロスホテル」は、2007年開業の「クロスホテル札幌」以降、大阪、京都と日本国内の主要都市に開業。当初よりクロスホテルのコンセプトである「地域とのつながり」を大切にしながら地域の魅力を発信してきた。クロスホテルのDNAを引き継ぐ「クロスライフ」は、温かみがあり、より身近に感じられる存在となることを目指す。
 また、ホテルを拠点とし、その地域でしかできないような体験や、自分らしく「life」を楽しみ、充実した時間を過ごしてもらえる空間・サービスを提供していきたいという。
 初の「クロスライフ」ブランドとして、「クロスライフ博多天神」、「クロスライフ博多柳橋」を今秋開業させる予定だ。 
 「ORIX HOTELS & RESORTS」は、オリックス・ホテルマネジメントの旅館・ホテルの運営事業ブランド。ラグジュアリーからカジュアルまで、旅館・ホテル両方の軸として幅広いカテゴリーを有し、「また行きたいと思っていただける場所」を提供するべく、利用者のさまざまなライフステージに合わせた体験を提供する。  現在、「ORIX HOTELS & RESORTS」では、北は北海道から南は大分まで、2020年に開業した旅館「箱根・強羅 佳ら久」をはじめ、2025年の完工に向け大規模リニューアル中の「別府温泉 杉乃井ホテル」など、国内13旅館・ホテルを展開している。
   同社はまた、同社が運営する「ORIX HOTELS & RESORTS」ブランドの「函館・湯の川温泉 ホテル万惣」「黒部・宇奈月温泉 やまのは」「箱根・芦ノ湖 はなをり」「箱根・強羅 佳ら久」「別府温泉 杉乃井ホテル」で、電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車の充電サービス「WeCharge(ウィーチャージ)」を導入した。
 この取り組みは、EV・プラグインハイブリッド車のさらなる普及を見据え、利用者へ便利で快適なサービスを提供しつつ、持続可能な社会へ貢献することを目的としたもの。 今回導入するユビ電(東京都渋谷区)の「WeCharge」は、すべてのEV、プラグインハイブリッド車に対応し、利用手続きから充電量算出、精算までをスマートフォンのアプリで完結できる充電サービス。利用者は専用の「WeChargeアプリ」に車検証とクレジットカード情報、料金プランを登録するだけで、その場ですぐ充電することができる。

ソラーレH&R 「セカンド・バイ・ホテル・アンドルームズ」開業
 ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ(東京都港区)では、「2ND by hotel androoms 名古屋(セカンド・バイ・ホテル・アンドルームス 名古屋)」を4月8日に開業させる。
 同ホテルは、名古屋・大阪・京都で5軒展開している「ホテル・アンドルームス」のディフュージョンブランド。街にあわせてホテルごとに、あったら嬉しい「&」をプラスする「ホテル・アンドルームス」のエッセンスをベースに、より気軽な宿泊スタイルを提供する。
 同ホテルは、名古屋市営地下鉄桜通線・鶴舞線「丸の内」駅より徒歩4分に位置し、交通アクセスが良く周辺のショップも充実し、ビジネスや観光など、さまざまな需要を期待している。
 同社は、「雨庵 金沢」「ザ・スクエアホテル」「ホテル・アンドルームス」「ロワジール」「ロイヤルパインズホテル」「チサン」など15のホテルブランドを有し、国内61カ所、海外1カ所、9036室のホテル宿泊部門および売店部門・料飲部門・大浴場・スパの運営、アセットマネジメント、フランチャイズ運営などの事業を展開している。

「ネストホテル那覇久茂地」ネストホテルジャパン沖縄に
 国内で17カ所を運営しているネストホテルジャパン(東京都中央区)は、昨年4月に開業した「ネストホテル那覇久茂地」に続き、沖縄県那覇市西に「ネストホテル那覇西」を3月15日に開業させた。
 同ホテルはゆいレール「旭橋」駅から徒歩7分、那覇空港から車で7分程の立地にあり、観光やビジネスの拠点として幅広い目的の需要を期待している。
 また、スマートチェックインシステムの導入によるチェックイン時の混雑緩和や、チェックイン時の体温測定などコロナ下でも安心して利用してもらえる店舗作りを行っている。
 インテリアデザインは、沖縄という言葉から想起されるイメージと、その中でも那覇という都市に位置する立地条件に相応しい、モダンなのにリラックスできる空間を目指した。
 客室は全143室。クイーンダブル・ツイン・ハリウッドツイン・コーナーツイン・ハイフロアスーペリアツイン・デラックスツイン・トリプル・ユニバーサルツインの8つの部屋タイプを用意している。
 クイーンダブルルームでは通常よりも幅広のベッドを用意しており、ビジネスユースからカップル利用まで様々なニーズを対応する。
 一方、ハイフロアスーペリアツインルームは高層階に位置している特別な部屋となっており、記念日や祝いなどの需要を見込む。
 1階は沖縄らしい明るく開放的なロビーラウンジのネストラウンジでは朝は朝食ビュッフェを提供し、朝食後はフリースペースとして歓談や仕事などにも利用可能だ。
 同ホテルは、昨年オープンした「ネストホテル那覇久茂地」に続きスマートチェックインシステムを導入。事前に配信されたメールから住所や電話番号など、従来のチェックインの際に記入が必要だった情報を予め入力してもらうことで、チェックインの時間を短縮する。

PAGE TOPへ