不動産トピックス

クローズアップ 不動産ビジネススクール編

2022.01.17 10:28

 ライフスタイルやワークスタイルの変化、グローバル化、最新技術の登場。不動産ビジネスの環境は変化し続けている。最新情報をキャッチして、それをビジネスに生かしていくのに役立つ不動産ビジネススクールを紹介する。

国際不動産カレッジ 26日イベントにニッセイ基礎研・佐久間氏登壇 バーチャルスクールを本格化
バーチャルとリアルの学びを両立 業界関係者から一般向けまで
 国際不動産カレッジ(東京都港区 日米不動産協力機構(JARECO、東京都千代田区)教育部門)では不動産に関わるグローバル資格取得や不動産英語の修得、人脈構築などを支援する。昨年よりガイアリンク(長野県)が提供するメタバース空間「GAIA TOWN」内に「アカデミア」を開講。アバターでスクールを受講し交流することができるようになった。コロナ禍で「三密」が再び敬遠されるなかで、バーチャルでの取り組みに注力している。
 直近では新年交流会として「不動産バーチャルビジネス交流会」を開催する。1月26日18時~20時までで、バーチャル空間「GAIA TOWN」会場内。18時開場後、20分ほどの交流タイムとし、18時20分頃からは新春特別セミナー「どうなる?2022年不動産市況」を開催。講師はニッセイ基礎研究所緊急研究部の佐久間誠准主任研究員が務める。約40分の講演の後、19時10分頃から参加者同士の不動産ビジネス情報交換会となる。
 ビジネススクールのなかでメタバースを活用するケースは珍しい。Facebookが「Meta」と社名を変更し、注目を集めた。直近では大手日本企業でもメタバースへの参入意欲が見られる。主宰する杉浦隼城氏は「米国では不動産業界でも活用が進められていて、中には上場企業もあります。その点で日本の不動産業界は後れを取っている印象です」と指摘。「国際不動産カレッジでの受講を通じて、そのような最新技術を体験する場にもなれば」と話す。
 昨年に開講した「ACADEMIA(アカデミア)」では「GREC(国際不動産カレッジ)」、「META STUDY」、「META Entertainment」の3スクールを用意。
 「GREC」では金融不動産特化グローバルスクールとして、オンライン7講座と2つのゼミ(「GREC講義ゼミ」、「宅建塾」)を開講する。
 「META STUDY」は不動産業界未経験の一般&ビジネスパーソン向けバーチャルスクールとなっていて幅広いセミナーや講座、ゼミのほかに、「英会話」「グローバル投資」「坂道研究会」等のサークル活動や部活も展開中である。「META Entertainment」ではアカデミア独自のエンターテインメント系イベントやライブなどを実施していく。「アカデミア」への参加には1カ月パスポートが4980円(税込)。3月末までの期間限定で年間パスポートも販売。通常よりも20%オフの4万7760円(税込)となっている。
 新型コロナウイルスの感染状況を注視しながらリアルでの交流も並行して開催していく。交流会のオフ会を随時開催する他、春頃には都内唯一の牧場やワイナリーへ、秋には京都、大阪へのツアーも実施予定だ。杉浦氏は「今後リアルとオンラインとヴァーチャルを融合し、より効率的かつ効果的に学びと出会いの場を提供して行きたい」と話す。
 バーチャルとリアルを両立させた不動産業界のビジネススクール。先述の1月26日開催の不動産バーチャルビジネス交流会には初回は無料で参加できる。申し込みは、国際不動産カレッジ公式HP内、「年間開催イベント、セミナースケジュール及び参加申し込み」内にある「申し込みフォーム」から可能だ。

「大家の学校」9期生募集中
 まめくらし(東京都練馬区)は5月18日~12月7日の期間に開講する「大家の学校」9期の受講生を3月31日まで募集している。1月31日までに申し込むと割引価格が適用。賃貸住宅経営や選ばれる場づくり、関係性のデザインの育て方、新たな価値創造の手法などを学べる。会場とオンラインいずれかで受講ができる。
 「大家の学校」は「お家や店舗、オフィスなどの場や街のあり方を一緒に学び、考えていくスクールでありプラットフォーム」としている。校長は青木純氏(まめくらし代表)。まめくらしでは「青豆ハウス」、「高円寺アパートメント」などコミュニティの価値で選ばれる賃貸住宅を企画・運営し、南池袋公園など魅力的な公共空間の日常づくりに取り組む。講義は全8回行われる。全講義を受講できるベーシックコースは18万円となっているほか、全講義と3つの動画が20万円、学割コース13万円単科受講は3万5000円/1講義となっている(すべて税別)。
 また9期から「集中ゼミナール」も開催する。先着6名で、3回のレクチャーと受講生自身の事業のブラッシュアップを行う。講師は青木氏と、空き家活用の企画などを行うomusubi不動産の殿塚建吾氏。料金は5万円、レクチャー1回のみは1万円(双方、税込価格)。
 「大家の学校」卒業生に対しては、青木氏が事業や運営についての具体的な相談が1回まで可能。その後は有料オプションで現地に出向いたり、まめくらしによるサポートもある。

PAGE TOPへ